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  • ≪出演情報≫2008/8/9 新宿URGA(REEXAMINE)
  • 13/ザメッティ



    仕事先の家で一枚の封筒を手にした、職人のセバスチャン。それはもともと家の主のもとへ届けられたものだった。中には切符とホテルの宿泊チケットが入っていた。電車に乗り、行き先であるパリで彼が遭遇した出来事とは。裏社会の人間が大金を賭けあう、13人同時ロシアンルーレットへの参加を要求される。陰謀と狂気が渦巻く危険なゲームの始まり。


    セリフ全てフランス語で話されますが、監督はグルジア出身のゲラ・バブルアニ。そして主人公セバスチャンを演じるのも、またグルジア人であるゲオルギ・バブルアニ。

    苗字が同じなので親子かと思ったら、監督はなんとこれがデヴュー作の31歳!主人公が22歳と言う設定なので、そうなると兄弟と言う線が浮かび上がりますが、この辺りの確認は取れておらず申し訳ない。

    全編白黒の映像ですが、携帯電話が登場したり、電車のドアが自動扉であったりと、時代設定は最近の模様。しかしそれでいてモノクロ特有の質感を失っていないのは見事。かび臭い裏社会の雰囲気を上手く醸し出しています。

    何も知らないまま、狂気のゲームへと巻き込まれてしまった青年のとまどい。差し迫った「死」に恐れをなし、精神が崩壊して行く参加者たちの悲哀が捉えられております。

    久々に「良い映画を観たな!」と思いでいっぱい。実にシンプルで、しかも映像的にも矛盾が無く、全編に渡って緊迫感と不穏な空気が支配するサスペンス充分の傑作でした。

    何ゆえ、現代(いま)に於いてモノクロで表さなければならなかったと言う命題が残っていますが、ロシアンルーレットが単にゲームとしての認識に基づくなら、ひいてはそれがチェスの駒であることも象徴しており、よってチェス盤のツートンカラーのメタファーとなって、色彩の無い無慈悲な世界を表現しているとも考えられます。

    または作中のディテールと関係したことですが、ランプが点灯したタイミングでピストルの引き金を引くことになっており、つまりは「光」と「影」のコントラストを強調する意味もあるかと想像するところ。

    そしてその「光」と「影」は、同時に「生」と「死」をも表しており、この世には「生きるか」「死ぬか」の2色しかない、とのメッセージとして受け取ることも可能でしょうか。

    まあ、映画論的に言って私の浅はかな考察はこれくらいにしまして(誰でも思い付きますか、この程度)、とにもかくにも、こうして様々検証するに値する映画であったと感じて欲しいところなのです。

    特に興味を持たれた方は、今月9日より「下高井戸シネマ」にて開催される「白夜映画際」にて、7/7〜7/9の間レイトショーで「13/ザメッティ」が上映されるので、ご覧になるのもご一興かと。

    <上映スケジュール>
    白夜映画際


    @ムハンホウちぇっそ@
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