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「ゴールデンカムイ」第18話

【阿仁根っ子】

戦争の背後にあるもの


杉元を追っている谷垣一行。そんな谷垣を「ヒモ」呼ばわりするチカバシは今ではすっかり彼に懐いている。アシリパのおじに出した手紙の返事からフチが自らの死に装束をこしらえていると知った谷垣。インカラマッによればアイヌの老人は死期が近づくとみなそうするのだと言う。そんな谷垣の胸に去来したのはかつての友のことだった。

大雪山を越えた杉元一行。追手の裏をかくため、網走ではなく十勝へと下山することにしました。そんなこともあって、なんとここで谷垣一行と合流することになる・・・物語的にはこのように進展したわけですが。

メインのエピソードとしては谷垣とその親友の話に終始した回。同じ猟師であった2人は、生死を分けるサバイバルを経験したりで気心の知れる仲でありました。谷垣の妹が彼のもとへ嫁ぎ2人は義兄弟へ。そんな折、妹が刺殺される事件が発生。その犯人が親友であると思った谷垣は復讐に燃えることになった。

親友が軍人になったと聞いた谷垣は自身も入隊。戦闘のどさくさに紛れて背後から撃ってやるのだと夢想する。

戦争に向かう者たち。その背景には様々な物語が潜んでいるもの。ついこの間までタクシー運転手をしてたのが兵隊になったなんてのも珍しくない話。アレクセイ・ゲルマンの映画ではそんな風にただのタクシー運転手だった男がパルチザンとなり、敵に寝返り自国と戦う様子が描かれる。

ある意味では戦争とはただの一般市民の人生をかくのごとくドラマチックに仕立て上げてしまう最高の舞台なのかも知れません。しかしながらそれは本人や周りの者が望むことなくして仕組まれる悲劇となってしまう。

戦争がもたらす騒々しい死。これに対して、死期を悟ったアイヌの老婆が粛々と自らの死に支度をしている光景が対照的でありました。アイヌにとって死でさえも自然の一部であるということか。死は舞台のように演出されるものではなく、ただ静かに向かえるものである。アイヌの生き方の一端を知った思いでございます。



@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : ゴールデンカムイ

2018/11/14 20:57 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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