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「進撃の巨人 Season3」第47話

友人

切り裂きケニーは親友の見ていた景色を見ることが出来るのか


ケニーとウーリ・レイスとの出会い。それは圧倒的なまでに力でねじ伏せられた苦い思い出である、ケニーにとっては。しかしケニーが何よりウーリに畏れを抱いたのは、レイス家一族がアッカーマン家に対して講じて来た迫害への謝罪の態度であった。力以上のものでねじ伏せられたケニーはやがてウーリに心酔することになる・・・

ウーリ・レイス。どうやら以前、壁社会の王として君臨していた人物のようですね。レイス家は代々巨人の力を受け継ぐことが知られていますが、ウーリの見た目から推察する年齢からすれば、恐らく壁が出来てから2代か3代後の王である印象を受けます。

それだけに壁社会の詳細をより多く知っていると想像出来ますが、次にそれを受け継いだフリーダは若いうちに倒れてしまった。そうです。エレンの父が彼女を喰らったことで実質的に王の父系が途絶えたと言ってよい。

その父を現在のエレンが喰らい、正統王家であるレイスの記憶を継承しているのが現在と言うことになるでしょうか。ただし正統な血筋でなければレイス家の記憶は表層に現れることはないという・・・この点は前回までのお話で明らかです。

レイス家の王位継承。それは人でならざるものを生む儀式のようであり、記憶を継承した者はすべからず聖人君子と化す様子が映し出されておりました。これはレイス家のみが知る真実がもたらす影響か。それは定かではありませんが、ウーリ同様にフリーダもまた記憶を継承した途端、人が変わったかのように神聖な存在へとなったのでした。

そんなウーリとひょんなことから?親友となったケニー。もともと争っていたレイス家とアッカーマン家がこれで和解したと。いや和解ですらなく、ウーリの態度にただひたすら圧倒されたケニーが彼に服従したようにさえ見えました。

限りないまでの博愛に満ちたウーリの姿。それは力こそが全てだと思っていたケニーにとって理解し難いものであったことは想像に難くない。しかし彼らの間で形作られた絆はむしろ固く結びついたと言えましょう。

何故そうなったのか。

ケニーが抱いたのはウーリへの憧れではなかったでしょうか。力よりも圧倒的、どうして我が友人はこのようにして自分の興味を掻き立てるのか。ウーリの見ている景色を見たい。その一心こそがケニーのモチベーションとなって最期までレイス家に仕えようという決意をもたらした。

結局それは叶わなかったとは言え、ウーリがいたからこそケニーの人生は充実していたと言えましょう。リヴァイとの戦いの中でケニーは「ただ生きるだけが人生ではない」と、壁に支配された社会で暮らすことの無意味さを吐露していました。

ただウーリとの関係を見ると、ケニーは確かにその人生を輝かせていたと思うのです。親友の為に生き、親友が見た景色を見たいを望んだこと。血生臭いものではあったものの、ケニーが見た夢は間違いなく彼自身を生き生きさせていたはずです。

そんなケニーの最期を看取ったリヴァイ。彼は娼婦の子供で、どこの馬の骨かもわからぬ父との間に出来た子のようです。そしてその娼婦はケニーの妹。病で倒れた妹の代わりにリヴァイを引きとったのがケニーであったという。

これでリヴァイがアッカーマンの血を引く者であると確定したこと。それは同時に一族の命運をも引き継いだことを意味すると言っても良いかも知れません。リヴァイに生きる術を教え込んだケニー、だからこそリヴァイは彼の死をもって改めてアッカーマン家の宿命を受け継いだとも言えるでしょうか。

リヴァイはケニーに良い感情を持っていないようですが、そこには切っても切れない縁があるのは事実。ケニーの死をどう受け止めるのか、リヴァイの人間的な側面が今後試される時が来るのかも知れません。

その一方で新女王となったヒストリアは、従来のレイスように前王を喰らって記憶を受け継ぐことをしませんでした。これから彼女は受け継いだ記憶に寄るのではなく、自分の考えで行動あるいは社会の長としての決断を強いられて行くことでしょう。

何もノウハウがない。言わば白紙の状態から作り上げるこの社会は、果たして人類にとっての楽園となるのか、はたまた地獄と化すのかはヒストリアの采配次第ということになるでしょうか。



@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : 進撃の巨人

2018/09/26 21:20 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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