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「プラネット・ウィズ」第12話 最終回

最終話

好きな角度からこの物語を眺めればいい


覚醒した龍を再び亜空間へ閉じ込める。それが今回の作戦だった。実行部隊、それをサポートするサイキッカー。総力戦の末、遂に龍を亜空間へ押し込んだかに見えたが最後の力を振り絞って脱出を図る龍。これを押し返すために向かった黒井は龍ごと亜空間へ閉じ込められてしまうのだった。

正義とは何か。

ちょっと前にはそれを検証する作品がいくつか見られたものです。そしてこの物語もまたそれを検証、解体して分析する作品であったと言えます。それぞれには独自の解釈があり、導き出された答えは違っていました。それではこのプラネットウィズが導き出した「正義とは何か」の答えとは何だったのでしょう。

それは「色んな側面がある」ということ。

ある者にとっての正義はある者にとって悪になる。その逆もまた然り。この作品で言えば、銀子の故郷であるリエルが破壊されたことに対して怒った龍がシリウスへ攻撃を仕掛けた。しかしこの攻撃で故郷を滅ばされた黒井にとって龍は憎むべき相手でしかない。

悪と正義は表裏一体などとよく言いますが、これが示すのは悪がはびこるところ必ず正義ありと言った理屈によるもの。対立する組織があった場合、このような構図になぞらえることはたぶんにあるからです。

ただプラネットウィズに至っては実は全員が「正義」である点が違っている。これだど悪あるところに正義が・・・の理論が成り立たないのです。全員が正義であるという時点で「悪」は存在しないことになってしまう。しかし現実にはそうではないという事実。

みんなが正義を振りかざした末に対立構造を生んでしまう。これはある種の矛盾を孕んでいると言えますが、それではその矛盾がどこから来るのでしょうか。

物事を一元的に捉えてしまうことで見えなくなってしまう事実が起因しているのではないでしょうか。結局、人間は主観的にしか物事を見ることしかできない。それは当然で、いくら相手の立場になって考えましょうと言っても感情がそれを許すことをしない。

同じ正義でも種類が違えばそれは対立を生む。重要なのは何故それが起こったのかを考えることであると言えましょう。

正義とは何かではなく様々な形の正義があると言うこと。そしてまた「こう言う風に見たら正義になる」といった具合に、この作品は「正義」をどこに見るのかと言った結論を視聴者に委ねる作風であったように思います。

故郷のために戦ってくれた龍に最後、銀子が御礼を言った場面。確かに龍は道を誤ってしまったかも知れないけれど、銀子にとっては正義の存在であったことの証明でありましょう。

<総評>

映像的なスペクタクル、その思弁的な内容に加えて時空を超えたスケールの大きさを感じた物語でございました!これがワンクールだなんてもったいない。と言いますか、いきなり5年後とかに飛んだので、そもそもワンクールなんて無理だったんじゃないかとw

それでも破たんせずにまとめきった辺り、それだけよく練られた脚本であったことが伺えます。ほんと密度は濃かったです。昨今のアニメの中でも出色の出来だったのでは!

もっと人気爆発しても良い作品ではないかと思ったのですが、巷の反応はどうだったのでしょうね?w

本格の要素を備えた骨太な傑作でございました!



@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : プラネット・ウィズ

2018/09/24 21:33 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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