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「魔法使いの嫁」第24話 最終回

Live and let live.

魔法使いのお嫁さんになりました


カルタフィルスの苦悩。それはチセにしか分からないものであった。痛みが交差する。もはやどれがどちらの痛みか分からぬほどに。

欲しかったのはやすらぎ。痛む自分を抱きしめてくれる誰かの手だった。

死ぬことを忘れた悪魔は眠りにつく。ひとりの少女の子守唄と共に。

……。

言ってみれば、カルタフィルスとはチセと鏡写しの存在だったのでしょうね。もっとも、存在した年月を考えればその逆とも言えますが。

だからカルタフィルスはチセに嫉妬し、これを手に入れようとした。結局彼がこれまでやって来たことは、自分と同等の痛みを背負って来た者を探す旅だったような気がします。

カルタフィルスが最終的にチセに辿り着いこと。それは彼女がスレイベガであったからでありましょうか?いや、必ずしもそうでない気がします。

カルタフィルスがチセに辿り着いたことは正に運命と言いましょうか。例えばこの世の理を司る存在が彼に差し伸べた救いであったかも知れません。それはもはや理屈ではなく、それこそ神のみぞ知ると言ったお話かと

この世に救われない者などない。もしそうならば、いつかチセも救われるのでしょうか。いや、彼女は既に救われているのかも・・・

いつもそばにいてくれるルツ。誕生日をお祝いしてくれるステラ。ちょっと離れたところから社会人として心配してくれるサイモン神父。その他、大勢の妖精たち。

そして何より、チセがいないと寂しがる大きな子供がいる()

そうか。この人を救うためにチセはもっと頑張らなくてはならないのですね。

ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せにw

<総評>

見捨てられた少女チセを中心に展開した魔法ファンタジー。彼女の救済の物語はやがて世界の救済へと発展して行きました。それは万物の理を知ることであり、その中で生きることを知る旅でありました。

その中で様々な出会いを経験しながら、救われなければならないのは自分だけではないと知って行ったのがチセという少女であったわけです。

表現の仕方が心象風景に近いこともあり、行間を察するのにいささか手間がかかってしまいよって物語の骨子を完全に理解し切ったとは言えませんが、久しぶりに何かこう骨太なドラマを見たと言った印象です。

物語は実に重厚であり、ときにグロテスクな描写も挟み込みながらより一層深刻さを増して行った辺り、手応えのあるというより、見ているのがしんどくなるほどずっしり落ち込む場面も少なくありませんでした。

最後まで付き合うには忍耐のいる作品でしたが、だからこそ感慨もひとしおと言った趣きがあります。

奇想に満ちた映像は正に人智を超越したもの。理屈とか仕組みとか全く理解不能ではあるけれど、この世のものでない何かを見ている感覚はざわざわと胸中を掻きむしられる気持ちに苛まれました。これらを高いクオリティをもって繊細に描いて見せたスタッフの仕事にはいたく感服する次第。

と言ったところで物語はここで一旦完結。原作では更にこの先の物語が描かれるようですが、それはまた別のお話。

あたたかくも不気味なお話。異国情緒あふれる物語はこれにておしまいとなります。



@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : 魔法使いの嫁

2018/03/25 16:14 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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