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「刻刻」第11話

㐧拾壱

地獄の糸


取引を持ち掛ける佐河。しかし樹里は決してその誘いには乗らなかった。何故なら佐河もまた自分と同じく、目的のためなら一歩も譲る気などないからだ。

既に弱っている佐河。娘の手を汚してはならんと、じいさんが止めを刺そうと思ったのですが躊躇して刺せない。すると横から入って来た貴文が一瞬の戸惑いもなく佐河を刀で一刺し。樹里とじいさんもドン引きする所業でございました。

樹里が佐河の誘いを見破ったのは、なんとしても家族を元の世界に戻したかったから。片や佐河は自分の目的のために心血を注ぐいたわけで。目的は違えど、手段は問わないという姿勢が2人に共通していたと言えます。だからこそ樹里は佐河が偽っていると悟ることが出来たのでしょう。

ところがこれで佐河が死んだかと思いきや、さにあらず。脳と内臓だけという異様な風体で逃げおおせてしまったのですね。そしてある地点に差し掛かったとき眉の中に閉じ籠った。そして糸を張り巡らせ・・・

なんとこの糸はカミソリのように切れる代物。不用意に近づいた貴文が片手の指全部持って行かれました。この光景、まるでマッドマックスでチンピラがブーメランを取ろうとしたとき指がスパーン!と行った場面を思い出しました()

・・・あ、いや。笑ってる場合じゃありませんね。この可及の事態に樹里は貴文を止界から追い出してしまいました。止血するより早いですから。少しタイミングは早いですが、最終的には樹里はこうして家族を助けるつもりなのですね。

佐河が張り巡らせた糸。これが拡大を続け樹里たちの活動範囲まで迫って来た。早急に対処しなければ危険が及ぶ。しかもこの糸を使って佐河がエネルギー補給をしていると分かればなおのこと。

樹里が佐河の眉に触れたときに見たビジョン。ここに佐河自身のことが集約されていたと言えます。宗教家の子供として生まれながら、父の不貞の現場に立ち会ったことで常識がぶち壊された。

こんなはずじゃなかった。この家に生まれなければ。こんな家でなかったなら。それが佐河の行動理念となって働いた模様。しかしこれは同時に樹里自身にも当てはまるシチュエーションであることが分かると・・・

「わたしと同じ」

大して金持ちでもない、むしろ生活がひっ迫した家庭に生まれ、うだつが上がらない父を持ち、兄は引きこもり。自分ひとりでも!と頑張るも就職活動すら立ち行かない。

「こんな家に生まれなければ」

樹里もまた佐河と同じように家庭に対する不満、あるいは世間の不条理に対する苛立ちを覚えていたと言えます。実は似た者同士であった樹里と佐河。こうしたシチュエーションで出会ってなければ、あるいは2人、意気投合したかも知れませんが・・・(いやそれはない、かな?w

一瞬の同情を覚えた樹里でありましたが、それを知ってなお、後戻りはできないと覚悟を決めた。これで佐河がフェイドアウト・・・かと思いきや!?

眉の中から卵のようなものがポタリ。その中には恐らく佐河と思われる赤ん坊が。

自分たちにはやり直しが出来ないと言った樹里。ところが佐河の方は赤ん坊に逆戻り。そのまま卵の中に放置すれば窒息するぞと潮見が言ったにもかかわらず、樹里は赤ん坊を中から取り出しました。

となると佐河は子供に返ってもう一度人生をやり直せるチャンスを得たということでしょうか。樹里はそれは甘んじて容認したということか。

なんとも皮肉な結末と言えますが、お話はまだあと1話残っている。ここからどのような展開を見せるのでしょうか。自分の能力で全員を止界から出したあと、ひとり残された樹里が辿る運命とは?

もしかしたら樹里の方がこれからの世界の発展と、そして衰退を見ることになるのかも知れません。つまり樹里と佐河の立場が逆転することになる!?

そうなるのであれば樹里と佐河にとっては皮肉な入れ替わりとなってしまいますな・・・


@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : 刻刻

2018/03/19 22:41 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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