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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」第3話

あなたが、良き自動手記人形になりますように

機械の手は人の心の言葉を救いあげることが出来るか


自動手記人形養成学校へ入ったヴァイオレット。タイプは正確、文法も完璧、語彙も豊富。しかしその手紙には心がなかったのです。

案の定の結末。これはある意味では予想された結果であったと言えます。ヴァイオレットが書くとなんでも「報告書」のようになってしまう。

二人一組になって相手の手紙を書きあうという授業では、自分がしゃべる言葉はもちろん、相手の言葉も必要事項の羅列へと変換されてしまう有り様。これは彼女がそのような表現方法しか知らなかったという事実を鑑みても、あまりに残念な結果。コンビを組んだルクリアも苦笑いと言ったところです。

しかしながら、そのルクリアとの出会いがヴァイオレットにこれまでにない心情の変化をもたらしたと言えます。

戦争で両親を失ったルクリア。兄はそれが自分のせいだと思っている、兵士として戦場へ赴いたのに守れなかったと。それが原因で飲んだくれの毎日を送るようになってしまった。

ルクリアは何よりそれが悲しかった。彼女はただ、兄が生きていてくれたことだけでうれしかったのですから。だけど未だに伝えられずにいるその気持ち・・・

これを見たヴァイオレットは、お兄さんに手紙を書きましょうと進言しました。ルクリアの真剣な告白、これに触発されたのでしょう。ヴァイオレットがこのように自ら誰かのために何かしたいと思ったのは初めてのような気がします。

ヴァイオレットのこれまでにない行動。ルクリアの手紙を代筆した彼女は、直接ルクリアの兄へ手紙を渡したのでした。それ、正解だと思います。ルクリア本人だと素直になれない兄が反発して来たかも知れませんからね。

「生きていてくれてありがとう」

それはとてもシンプルなものでした。しかしそこにはルクリアの想いが全て詰まっていた。ヴァイオレットは彼女の気持ちを汲んで、最も適切な表現で伝えることが出来たのです。

時に言葉は多くなくて良い。ヴァイオレットが綴った精一杯の想い。それは誰かの心にきちんと届くものでありました。

ここへ来て一番のエピソード。どこまでも優しさに満ちた展開に思わず泣けてしまいました。

それではヴァイオレット自身はどうなのでしょうか。

自分には伝えたいことがないというヴァイオレット。だから気持ちを表現することが出来ないとでも?

そんなことはないと思うのです。「愛してる」を知りたいと願う気持ち、それこそが現在のヴァイオレットの原動力となっている。彼女がなぜそこにこだわるのか。この言葉に引っ掛かるものがあるからこそ、ヴァイオレットはそれを知りたいと思っているはずなのです。

「愛してる」

それが一体何を伝えようとしている言葉なのか。ヴァイオレットがこだわるのは、無意識のうちにそれに気付いているからではないでしょうか。


@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : ヴァイオレット・エヴァーガーデン

2018/01/25 21:31 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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