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「キノの旅 ‐the Beautiful World‐ the Animated Series」第11話

【大人の

もう一人のキノ


真っ赤なお花畑に寝転がるキノ。ついでにエルメスも横たえたまま。「早く起こしてよ」というエルメスだったが。

今回はキノが「キノ」になるまでのエピソードが展開。どう言うことかと言うと、つまりはキノが現在のように旅をすることになったいきさつを描いた物語であったのです。

12歳になると大人になるための手術を受けなければならないという国へやって来たキノ。彼はそこでひとりの少女と出会う。

その手術とはどんなものなのか。大人は働かなくてはならない。例え仕事が辛くともそれをやれるように術が施されるのです。そして両親の仕事を引き継ぐ。それがこの国の掟であり、人生にはそれ以外の価値などないのです。

国それぞれに事情があり、それに対してよそ者がとやかく言う筋合いはない。ところがキノはそこで少女にこういったのですね。

「歌が好きなら歌手になればいい」と。

急に手術を受けるのが怖くなった少女はこれを拒否。すると大人たちは怒り出したのでした。

この出来損ないが!と言いながら少女に襲い掛かる両親。これをかばったキノは殺されてしまうのでした。

あれ。それじゃ今のキノって誰なの?

国が怖くなった少女は、もともとキノが乗っていたモトラドにまたがって町を逃げ出したのでした。「キノ」という名前までも引き継いで。

最初に登場したキノがいまとは似ても似つかない容姿であること。てっきり数年後のキノかと思ったのですが。そして少女の声が悠木碧ちゃんっぽいなぁと思った時点で気がつくべきでした。

この国を訪れたキノという旅人の世話をし、彼から新たな価値観を教えてもらった少女が旅に出た。それが今のキノであるということ。

キノが女の子であることは伝え聞いていたのですが、このような経緯があったとは。

大人の国に漂うのはレールを外すことを許さない閉塞感であります。子供たちはそれに反発する術すら知らぬ間に、手術によって新たな価値観を受け入れない性格へと変貌する。

それはもともと子供に備わっている「可能性」の芽をつぶすことに他ならない。

国を守ると言った意味ではこの施策は正しいのかも知れない。しかし手術によってそれを行うのは果たして人道に反していないだろうか。まあそれも価値観が違うところでは誰も疑わないのかも知れませんが。

キノが旅を続けている理由。それは前任の「キノ」が旅人だったからかも知れません。キノにとって「キノ」とは、旅をする人であるという認識なのだとしたら。

キノは「キノ」を体現しようとしているのでしょうか。その辺りは分からないけれど、「キノ」になった少女の現在を見るに、とても楽しそうであることだけは確かと言えます。

「キノ」の返り血を浴びた少女がモトラドに乗って辿り着いた場所は真っ赤に染まるお花畑でした。

いまキノの顏に真っ赤な花びらが舞ってひっついた。それがまるでかつての返り血のように見えたのですが・・・

この妙なデジャヴ感。良い意味に捉えていいんですよね?(笑)


@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : キノの旅

2017/12/16 18:59 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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