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「いぬやしき」第10話

【東京のひとたち】

泣きながら、言う!


旅客機をハックし東京都心へと次々に墜落させる獅子神。これを阻止すべく立ち回ったのは犬屋敷壱郎その人であった。邪魔をするな!とその背後に立った獅子神との一騎打ちが始まる。

「オレが悪役で、じじいがヒーローか」

この獅子神の言葉にはどんな意味が込められていたのでしょうか。

「私は命を救ったときだけ自分が人間だと実感できるんだ。君は人の命を奪うときだけ人間だと・・・」

犬屋敷さんの言葉に込められた意味。それは獅子神の心に突き刺さったはず。そこには獅子神の「こんなことになるはずじゃなかった」という想いが感じられるものでありました。

こうなってしまっては「オレとあんたは似た者同士だ」と言った獅子神の言葉はただの負け惜しみにしか聞こえないのです。

口調こそ穏やかなものの、ここでのやり取りには確かに犬屋敷さんの「怒り」が込められていたと言えます。だから本当に緊張感があった。

「君はもうだめだよ」という最後通告。だからもう獅子神は涙を流すしかなかったのだと思います。

しかし今は獅子神を相手にしている場合ではない。航空機の墜落に娘の麻里が巻き込まれたからです・・・

同級生と一緒に都庁の展望台にいた麻里。航空機はそのふもとに墜落し、それが原因で発生した火災に巻かれてしまったのですね。エレベーターは停止。脱出不能の状況で父に連絡を取った麻里。

「お父さん、愛してる」と・・・

ここから麻里救出が始まるのですが、当然それを邪魔しに入る獅子神という図。もっとも邪魔と言いますか、自分の計画の邪魔をされた腹いせにバトルが勃発。これがすごかった、すごかった!としか言いようがない超人対決!!

彼ら2人に設置されたのはもともと戦闘用のものだったのでしょうか。そりゃ凄まじい破壊力と性能を持ち、それこそ独り師団と言っても良いほどの攻撃力を発揮しておりました。

そんな戦いの中でも犬屋敷さんの人命を優先する姿勢は変わらず。巻き込まれた民間人をさりげなく救う辺り、もうヒーローの鏡というほかありません!

そしてこの戦いの中で自らの能力を開発し続ける犬屋敷さんは、既に獅子神と同レベルまて達した・・・いや。彼を超えたと言って良いでしょう。

なんと力づくで獅子神を解体した犬屋敷さんが実質的な勝利を挙げたのでした。

麻里の元へ急ぐ犬屋敷さん。しかしとき既に遅し。二酸化炭素にあてられた娘はもはや息をしていなかったのですね・・・

宇宙人の装置は息のある人間にしか発動しない。ということはやはり麻里はもう死んでしまったのか?

だけど諦めることなどできない。懸命に心臓マッサージを繰り返す犬屋敷さん。この作品がそんなことで人が助かるほどぬるい作風じゃないことは承知なのだけど。私も、もう麻里はダメなのかと思いました

すると次の瞬間、麻里の生体に反応したのか救助システムが作動・・・

これだよ、これ!犬屋敷さんの心臓マッサージ、以前に新婚さんを助けたことがある伝説のマッサージなんだよ!

親子の絆。でもまだ助けなければいけない人たちがたくさんいる。麻里はちゃんとそのことも理解したようです。電車で帰ります。

自分が生きて来た意味。それは今こうして人々を救うことにあったのだ。

この世に生まれて、なぜこういう性格になって、ここまで経験して来たことが今の自分を作り上げたこと。

そのことに感謝する犬屋敷さんは、初めて自分に価値を見出したのかも知れません。

人は誰しも「自分はなんのために生まれて来たんだろう」と自問するもの。信念に忠実に生きる人がいる一方で、やさぐれる人もいるし、意味なんてないんだと達観する人もいる。

そのどれが真実なのかは分からない。けれど、犬屋敷さんがこれまで辿って来た経緯を見たいま、人間って何か意味があって生きていると確かに思えてしまう。

それでもまだそれが正しいとは言うわけではないけれど、何が良いとか悪いとかじゃない。ただ今こうして生きている人たち全員に対して「これまでがあって、そして今があって良かったね」と肯定するような、そんなメッセージを感じたような気がしました。

実感がこもっている。

だからこそ犬屋敷さんの言葉は力強いのです!


@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : いぬやしき

2017/12/15 21:24 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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