「プリンセス・プリンシパル」第8話
【case20 Ripper Dipper】
場末のスリにもプリンセスの魂
オライリー卿とノルマンディー公との接点を探るべく監視を続けるプリンシパルたち。そんな中、アンジュはある少女と出会い物語るのであった。
ノルマンディー公の秘書であるガゼルとの接触。今後、物語の伏線となるような要素を絡めつつも、今回はアンジュとプリンセスとの出会いを描くエピソードとなっていた今回。
貧しいからスリをする。アンジュが出会ったのはそんな少女。いつしかアンジュは彼女に黒蜥蜴星の話をして聞かせるのでした。
だけどこれ、アンジュ自身の話であったことは明白。王女として生まれた少女、窮屈な暮らしに嫌気がさし外の世界を夢見た。そんなとき、自分と瓜二つの貧民の少女と出会う。
ときたま入替って別の生活を楽しむ2人。しかしある日を境に完全に入れ違うこととなった。そして現在、かつてとは立場も身分もまったく違う2人になってしまったという。
数奇な運命。アンジュとプリンセスの辿った道を考えると、正にそうとしか形容のしがいがありません。
アンジュはかつてのプリセンスの姿と重ね合わせて、ついスリの女の子に同情してしまったのかも知れません。
今回のことから分かるのは、アンジュとプリンセスがただの親友とかそんなレベルでなく堅く結びついた存在であること。
アンジュに見舞ったのは悲劇だったのか。分不相応な世界に突如所属することになったプリンセスの血もにじむような努力。
アンジュの望みはプリンセスの望みとなり・・・もはやアンジュが叶えることの出来ない夢を自分が代わりに。
時にプリンセスの身代わりをすることがあるアンジュ。しかしずっと「アンジュの代わりに」プリンセスを演じて来たのはかつては底辺で暮らす少女であったという・・・それは運命のいたずらというにはあまりにむごい話で。
キャラクターの背景が実に慟哭に満ちていて、いつも胸を締め付けられる思いがするのです。
@ムハンホウちぇっそ@
タグ : プリンセス・プリンシパル
2017/08/29 20:51 | アニメ感想 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0)
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