「ACCA13区監察課」第12話 最終回

【鳥の行方】
新時代へ!

ACCA存続のシナリオは、クーデターのその更に裏をかいたプロットによって決定稿とされた・・・

ここには入り組んだ政治情勢やら王家のしがらみなどが混在し、ひとくちには言えないものがあるわけですが・・・

シュヴァーン王子が次期国王になればACCAが廃止されることは必至。

そんな中でACCAを存続させたいジーンは、自分が王族の血を引いていることが分かった時点で、次期国王に名乗りでれば簡単にそれを回避できたのです。

だけどそうしなかった。

シュヴァーン王子の考えを変えさせる、変えざるを得ない状況を作り上げ、それを民主的に執り行ったという形にしたかったという感じでしょうか。

クーデター派としてはシュヴァーン王子を更迭したかったようですが、そのような強行採決では反発が出るのは否めない。

手の込んだ芝居を打つことで、ジーンは誰も気づ付けずに改革を成し遂げたと言えます。

この辺りが実に微妙な采配なので、その機転の良さに気付くまで多少考えてしまったものですが(笑)

クーデター派をこっそりと排除し(彼らが黙らざるを得なくさせた)、そしてシュヴァーン王子を悪者にしないように仕立てた手腕は、胸のすくような解決でありました!

これが成功した裏には、クーデター派がどうして王家の血筋にこだわっていた部分があったからだと思います。

そのためにジーンの血筋を利用しようとした。彼はそれが分かっていて、自分に注意を惹きつけておいて、しかし最後の最後で自分を王家から切り離してクーデター派の裏をかいたのですね。

この辺り、ちゃんと説明するできるほど私も理解しきってないのですがw

とにかく納得のラストでした!


<総評>
1話目と最終回しか感想を書いていないので、ヌケが多いのは承知の上ですがw

結局、ジーンは体制の改革を民主的に実現したということになるのでしょう。

ACCAとは言ってみれば、現在の国政を立ち上げたときのまま、古い体制を維持して来たわけですね。要するに枢密院みたいな。
だから腐敗している部分もあったことでしょう。だから革新的な考えを持つシュヴァーン王子はこれを不必要と考えた。

でもジーンとしてはACCAは必要であり、その良い部分を知っていたからこそ、これをなんとかしたいと考えていた。各地を訪問して分かったことがたくさんある。人民の声を聞くことによってそれが実感できたと言えるでしょう。

だからこそ革命は人民の立場から行う必要があると思ったのでしょう。これでACCAは新体制へと移った。しかもそれを自然な形で移行させることに成功したと。

これって、まあ他のアニメと比較するのは野暮というものですが、ちょうど放送しているガンダムオルフェンズがやろうとしていたことのような気がします。特にマクギリスさんとかw

ただそのオルフェンズはいつの間にか任侠物になってしまいその意義を失ってしまったわけでして。オルフェンズでやろうとしていた形の革命を、ACCAは実現していたということになるでしょうか。

まあオルフェンズがどうのいうわけではなく(笑)、要するにACCAの方が革命までの描き方が上手かったということだと思います(あまりフォローになってないw

エキゾチックな雰囲気があり、キャラクターはどれも中性的で不思議な魅力があった。これが最後までブレずに一種独特な世界観に彩られていた物語。そこには不穏でミステリアスでありながらも、どこか居心地の良い感触があったものです。

革命の息吹が吹き荒れる情勢は、地下集会で日々行われていたであろうインテリゲンチャの会合、得たいの知れぬ化物が徘徊する足音のごとく、それはまるで革命の直前のロシアの様子を思わせるものさえ感じさせました。

鬼才オノナツメが描いて見せたSFは、性別や民族の違いによる価値観すら超越して見せるようでもあり、女流という意味ではティプトリーJRの苛烈さよりは、アーシュラ・K・ルグィンのような神秘的である意味つかみどころのない世界を思わせるものがあった気がします。もちろん、良い意味で!

機会があれば改めておさらいしてみたい、また原作まで掘り下げてみたいと思わせてくれた作品。ひっそりと地味目ではありましたが(笑)、好きな人にはたまらない隠れた名作ではなかったでしょうかね。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : ACCA13区監察課

2017/03/29 22:44 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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