「昭和元禄落語心中 ~助六再び篇~」第9話

【第九話】
八雲を待つ人とは

刑務所を慰問することになった八雲。

先日、お縄になった親分さんへの手向けでもあり・・・って、こりゃ!まだ死んじゃいなかった!

この高座、助六がどうしてもと師匠に押したのは、まだてめぇがムショ暮らしをしていた時分。八雲の高座を見て落語家を志したということがあったから。

実は八雲も慰問が嫌いじゃないらしい。どうやらここの雰囲気が好きらしい。そりゃたぶん、ここには誰も「八雲だから」と色眼鏡で聴きにくるお客がいなかったからだろう。

ここで八雲が一席打ったのは、待っててくれる人がいるという噺であった。

つまりは、生きて刑期を終えれば会いたい人に会えるよという次第。

この人情話に涙する囚人もいる。刑務所という暗く冷たい場所だからこそ、人の温かみが身に染みて感じられるってぇわけだ。

この高座を終えた後、八雲は寄席を訪れた。耐震基準の更新で立て直しされることになった寄席の見納めだとでもいうのだろうか。

誰もいない高座で「死神」を始めた八雲。

息も絶え絶えで一席を終えた八雲の前に、いつの間に先代助六が座っていた。

果たして、八雲を待っていてくれたのは助六だったのだろうか。

八雲の落語を褒めてくれる助六。しかしそれから次第に顔色が変わって行き・・・

助六に見えていたそれは、なんと死神の顏であった!

灯にしていたあんどんが倒れたのか、炎に包まれる寄席である。

刑務所で「断ち切り」の話をした八雲。今度、途切れるのは自分の命か。

八雲が会いたいと願っていた「落語の神様」それがこともあろうに、死を司る神様のことだったとは。

これぞ因果応報か。落語と心中したいと願った八雲にはおあつらえ向きの神様じゃあなかったろうか。

否!

まだ未練がある。死にたくない!

それに何より、三代目がそれを許しちゃくれまい。

火中に飛び込むとはこれいかに。燃え盛る中、助六に担がれて寄席を後にする八雲の後ろ姿があったのだった。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 昭和元禄落語心中

2017/03/05 20:51 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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