「昭和元禄落語心中 ~助六再び篇~」第8話

【第八話】
生きるってぇのは野暮なもんだ

落語から遠ざかっていた萬月さんが復帰。しかし出来は散々でして。

「その落ち込みっぷりがいいや!」

久しぶりの高座を冷やかす助六であった。まったく人が悪ぃったらねぇや(笑)

親子会で倒れて以来、引退を仄めかすようになった八雲。そんな師匠のところへ樋口っつぁんがやってきた。

「後世に八雲を残したい」

そう言って過去の資料をひとそろえ。ところがどうしても落語と心中してぇ八雲はとうぜん良い顔をしねぇ。

樋口先生としては、なんとか八雲師匠に復帰してもらいてぇ一心で持ちかけた話だったろうが、古傷を抉るようなことをするなんざ、結果として野暮になっちまうわな。

身体が満足に効かず、思うように落語が出来ない。信さんによって現世へ呼び戻された形になった八雲だが、これじゃ生き返った甲斐がない。

「もう芸の神様に会えない」

まるでこの世は生き地獄だと言わんばかりの八雲。恨み節は三代目助六に向けられる。

八雲にかかる期待。そして自身が背負う使命感か。

「八雲」だから落語をしなきゃなんねぇのか?

それは呪いのように八雲を縛っているものだとしたら・・・。

「落語なんて無理してやる必要はねぇ。やりたくなったらまたやりゃいい。それまではいくらでも八つ当たりしてくれ」

そう三代目が言った言葉は、菊比古の頃に聞いた先代助六の言葉とおんなじだった。

とは言いながら、やっぱどうしても八雲には落語をやってもらいてぇってわけで、会合が設けられることになった・・・とは言え、それでぜってぇ落語をやらなきゃならねぇってわけでもねぇ。

気が向きゃやりゃいいし、そうじゃなきゃ世間話でも・・・と言ったのは助六である。

行きつけの料亭に集まったのは偉い親分さんやら偉い先生やら。そこに見えるのは馴染みの客ばかり。

前座は助六だ。先日の親子会で見してやれなかった「居残り」を披露。

それは先代助六の生き写し。こないだ見た古いフィルムの、まあ、なんだアレだ。

この一席に賭けた想い。込み上げる熱いものがあった。

あの楽しい時間をもう一度味わってもらいてぇ。師匠にはまた落語に戻ってきて欲しい。

八雲に落語をやってもらいてぇわけじゃねぇ。だが、落語をやっているときの師匠が一番幸せそうだったから・・・

とまあ、ここまでやられて高座に上がらねぇってわけにゃいかねぇ。

「高座」だけに上手く乗せられたとも言えるか!

しぶしぶ、いやいや。仕方なく・・・?

だけど前口上を始めた八雲師匠の様子にゃ、なんだか少し嬉しそうな表情が見て取れた気がしたのは、あっしだけだったでございやしょうか。

ところがそこへ闖入者が乱入。

「逮捕状だ!」

乗り込んで来たのは警察。ここに集まった組長をひっ捕らえに来たのであった。

せっかく落語を始めようとしたってぇところに実に野暮な珍客のお出ましである。

もっとも警察ってもんは「空気」を読むもんじゃなく、「令状」を読み上げるもんだから仕方がねぇか。

ってそんな冗談言ってる場合じゃねぇ!

当然、会はお開き。

あ~ぁ。生ってやつぁ、実にままならねぇもんだ。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 昭和元禄落語心中

2017/02/26 20:45 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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