「昭和元禄落語心中 ~助六再び篇~」第7話

【第七話】
いっそ夢ならば

かつての助六のフィルムが見つかったってぇんで、樋口先生を始めとして、三代目、そして当時その高座を見たという松田さんが同行し、四国の旅館へ向かうことになった。

そこはみよ吉の生まれ故郷であり、また助六が最後に住み着いたところであった。

そして悲劇の現場でもあり・・・

さてそのフィルム、旅館の主の道楽のお陰で記録されてたもんだった。

みよ吉はその旅館で働いており、療養でやって来た樋口先生はそこで彼女と出会い、随分とかわいがったもらったそうな。

樋口先生の様子を見るに、こりゃもう初恋だったに違ぇねぇ(笑)

惚れた女が想いを馳せるのは、ある落語家だった。

東京まで出向いた樋口先生は、そこで八雲の落語を見た。これが先生と落語の出会いだった。

樋口先生はみよ吉の軌跡を求めるうちに落語にはまり、今に至るという次第。

人生どんな風に道が決まるかわからねぇ。ある意味じゃあ好きな女に生涯をささげた樋口先生は、男としちゃ正しかったと言えるかも知んねぇ(笑)

銀幕に映し出されたのは若き日の八雲だった。

初めて見る師匠の姿に助六はがぜん盛り上がる。ちょっとうるせぇくれぇだ。

そして今度ぁ助六のフィルムに移り変わる。

演目は「芝浜」。怠け者の主人が大金を拾って、一夜の夢を見るってぇ話だ。

だがしかしこれは夢じゃねぇ。目が覚めたら消えてなくなる泡みたいなもんじゃなく、セルロイドに記録された確かな記録として残されたもんである。

在りし日のその姿、とうてい涙無しには見るに堪えねぇものがあったとさ。

しかし樋口先生が不吉なことを言いやがる。こんな幸せな時間を奪ったのは八雲のせいだったと。

まあこりゃ先生の仮説にすぎない話だが、一気に怪訝な顔になった助六。当然である。

助六とみよ吉の墓参りに向かった一行。今の旅館の主人が言うには、命日には八雲が訪れていたそうな。

松田さんが見たのはフィルムの高座だけではなかった。

助六とみよ吉の最期も・・・

初めて明かされるあのときの真実。

始めは助六とみよ吉の間で起きたいさかいだった。そこに八雲が来たときには既に惨事になっていた。

母を呼びに来た小夏はそこで悲劇的な場面に遭遇する。

八雲はこれを全て「自分のせい」にして、小夏をいたわることにした。小夏がショックで記憶が曖昧だったことを幸いにして・・・

誰も悪くない。

これが真相である。

起きたのはただの事故。それが悲劇を招いただけ。

八雲が落語と心中したいと言っているのは、このときの記憶ごと消えてなくなるという意味でもあるのだろう。

さしずめ、自分がいなくなればあの忌まわしき事件のことから小夏を解放してやれるとでも・・・

しかしもかかし!てめぇだけ雲隠れ決め込もうなんて虫のいい話があるかってぇんだ!

自分だけいなくなって、「はい。これは夢でした」で終わらせちゃいけねぇ事柄よ。

だってもう、助六も小夏も八雲の家族なんだからよ。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 昭和元禄落語心中

2017/02/19 21:58 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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