「昭和元禄落語心中 ~助六再び篇~」第3話

【第三話】
べらんめぇ!

小夏の愛人が発覚したってぇお話で。

どうやらそれが助六こと与太郎がむかし世話になった「親分」らしいってんだからタチが悪い。

その親分がいるってぇ料亭に助六、乗り込んじまいやがった。

そこで啖呵を切るってぇと、そこは噺家。立て板に水が流れるがごとくまくし立てやがった。

途中、「頭冷やせ!」ってんで池に放り込まれたものの、最後まで助六の話を聞いてくれた親分さん。

べらんめぇの、べらんべらんしゃべくったのちに、ああすっきりした!ってな体でもってまとめがやがった。

親分ももうそれ以上野暮は言わなかった。

とまあ、そう言った形でもって過去に清算を付けた助六は、晴れて小夏の旦那としてお役に就くことと相成った次第で。

今回の収穫はその一件と、この騒ぎをずっと影から見張っていた樋口先生の助言から・・・って、おい!

樋口先生、これじゃまるで今でいうとこの「ストーカー」ってヤツじゃあねぇか!

けっこう行動あぶねぇなぁ、この先生さまはよう(笑)

どうやら親分さんに啖呵切ったときの弁舌、あれが「助六」というブランドになりそうな気配なんだ。

このところスランプに陥っていた助六。自分の落語がねぇ。いつも誰かの借り物だなんて言われてた。

その原因のひとつにゃ、落語の中身も知らず、ただ言葉のリズムだけで覚えてたってことがある。

話の成り立ちも、役どころの心情も理解してなかった。中身が分かってなかったんだから、自分なりに解釈できなかったってぇことなんだろう。

ただしこれは助六が「耳がいい」ってことを示している。ここだけは唯一、八雲師匠から褒められたところだ。

助六の落語。その本質。耳がいい。聞いたものをすぐものに出来る。ものにしたら話したくなる。思いっきり噺す。

それだけ。

もしかしたら助六の落語ってぇのは、そのとき自分の中にあるものを全部ぶちまけることで成立するのかも知んねぇ。あるいは即興性か。

話し終わったあとに「ああ、すっきりした!」そう言える落語が出来たら、そりゃ助六の落語になっているのかも。

怪我の功名とはこれいかに。

ようやく自分の落語が見つけられそうな、そんな手応えをつかみつつある助六なのでありやした。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 昭和元禄落語心中

2017/01/22 21:35 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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