「終末のイゼッタ」第12話 最終回

【イゼッタ】
ラスト・オブ・ウィッチ

大規模爆弾の発射を止めに向かうイゼッタ。その前に立ちはだかるは白き魔女ゾフィー。因縁の対決にいよいよ決着がつく!

ゲルマニアがホストとなり催される各国首脳会談。しかしその目的はこの度、開発された爆弾のお披露目であり、これによってゲルマニアは各国をけん制し、実質的な主導権を握ろうとの魂胆でありました。

そしてそのテストケースとして、エイルシュタットの首都であるランツブルックが標的にされたのですね。だから当然、フィーネはここに呼ばれておりません。しかしベルクマンより首脳会談の情報を得たフィーネはここに乗り込むことにしたのですね。

検問をかいくぐりながら進む一行。しかし途中で正体がばれたと言いましょうか、バスラー大佐にベルクマンの存在を知られてしまったことで一気に逃走劇に発展。フィーネを会議に送り出すため囮となったジークでしたが、ここで敵の銃弾に倒れることなります。

しかしそれが実に運命的でありました。奇しくも、これが国の情報を守るため自分が殺した新兵ヨナスを思わせる若い兵だったのですね。一瞬、動揺を見せた隙に撃たれしまったジーク。自らが犯した罪に対して、その身をもって贖罪を果たした感があります。なんてドラマチックな最期だったでしょうか。

さてゾフィーとの対戦を続けるイゼッタですが、そこでゾフィーから語られたのはかつて自分が裏切られた経緯についてでした。かつての王がゾフィーの断罪を決めた。それは強大な魔力を持った彼女がいつしか脅威となり、それが故に各国から圧力がかかることを懸念してのことでした。

国を愛するが故の決断。しかしゾフィーにはそれが許せなかったのですね。どうやら彼女は王のことを愛していた模様。「裏切られた」という気持ちになるのは当然であります。

ところでこの関係、そのまま現在のイゼッタとフィーネにも当てはまると言えます。かくも歴史とは同じ枷を踏むもの。イゼッタもまた、現在すでに各国にとって脅威とみなされている実情がある。結局また魔女だけが悪と見なされ、スケープゴートとして抹殺されてしまうのか。

しかしイゼッタとフィーネの間には、そうならないほどに深い信頼関係が築かれていました。「フィーネのために全てを投げ打つ覚悟がある」と言ったイゼッタの言葉。そう。かつての王もまた世界を守るために決断し、それは今のフィーネとなんら変わらぬ思いがそこにあったということ。

イゼッタはそのフィーネの言葉または信念を信じることが出来た。一方でゾフィーは大局よりも自分の感情を優先し、王との逢瀬を夢見た。その差がゾフィーをして、深い怨恨の道へ貶めてしまったと言えるでしょうか。

もっとも愛に生きたゾフィーはとても女らしい女であったと言えますが、だからかこそあれほど情念に取り憑かれてしまったとも言える。なんとも悲しい人だったのですね。

さて、ゾフィーを倒すべく渾身の力を込めて放った一撃。それはイゼッタの命を一瞬で燃やし尽すほどのものでした。これで戦闘は終結し、その後、勢力図の変わった世界情勢によってゲルマニアは滅亡の一途を辿ることになる。

イゼッタの成し遂げた功績は計り知れないものがあったのだけれど、払われた犠牲もまた大きかった。彼女の安否はいかに・・・


<総評>
最後は実に壮大なエンディングでした。すごく良かったですね!

個人的に印象に残ったのがジークの回収。あの死に方はちょっとカッコ良すぎます(笑)

そしてイゼッタとゾフィーの共通項を描き出し、しかしそれぞれの資質によって違う結果を招いたという悲劇。2つの歴史が折り重なって醸し出されたコントラストが、物語のドラマ性をより際立たせることになったと思います。

この辺りの話の拾い方は実に丁寧で、とても引き込まれるものがありました・・・が!

当初の予想では、史実をもとにした歴史改変的な展開を見せるかと思っていたのですが、ふたを開けてみれば魔法対決になっていたという事実。予期せぬ展開に「これは違う」という気持ちで見ていたことも確か。

この辺りをどう評価するかによって可否が分かれそうなのですが、ただドラマとしては大変面白かったと思います。フィーネとイゼッタ、イゼッタとゾフィー、そしてジークとベルクマンというそれぞれの人間関係、そしてそこに生まれた悲劇や軋轢、そして百合(笑)・・・まあ冗談はともかくとしてw

「人間」をきちんと描いたことで、そこに込められた「想い」をしっかりと受け止めることが出来た気がします。

全体としては微妙なところはあったものの、個別には良いお話がたくさんあったという感じでしょうか。だからある意味、「戦争」という物語としては有りなんじゃないかと思います。戦争とは大局で動いている部分があるのはもちろんのこと、個人の話というものがあって初めて真の姿が浮き彫りにされるものですからね。

というわけで、話題には事欠かないアニメで色んな意味で楽しませてもらいました(笑)

最後にイゼッタさん、「見切れて」ましたがちゃんと登場してました。命は助かったんですね。ああ、よかったよかったw


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 終末のイゼッタ

2016/12/24 16:25 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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