「魔法少女育成計画」第12話 最終回

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魔法少女になったわけ

「新しいマスターになって欲しい」スノーホワイトの前に現れたファヴはそういうのですね。現在、スイムスイムとリップルが交戦中。2人で潰し合いをさせておけばいい。ファヴの評価では、この2人は性格に難ありとのこと。

しかしこれを拒むスノーホワイト。それは当然であります。彼女は魔法少女になって「人助け」が出来ることに喜びを感じていたからです。いま行われているのは凄惨な殺し合い。

「こんなの魔法少女じゃない!」

自分が思い描いていたものとは違う現実に打ちのめされてしまったのですね。

ここでファヴはスノーホワイトに全てを打ち明けました。これが「選抜試験」であること。今回のゲームの主催がクラムベリーであったこと。そして生き残ったものは魔法の世界へ行き、今度は「本物の魔法少女」となることができると。

この話によってファヴがどのような結果を求めているかは分かりました。しかしながら、なぜ本物の魔法少女になる存在を選ぼうとしていたのか?魔法少女となった先に何があるのか?その辺りが以前分からないままでした。

魔法少女を選ぶだけなら、こんな殺し合いなど必要ない気がするのです。ただ気になっていることがひとつあり、主題歌の歌詞の中で「最後には化け物になってしまったっていい」という部分。これが何を指しているのかという点。

奇しくも「まどかマギカ」の直後からスタートした原作。魔法少女の成れの果てが「魔女」だったという話は、この育成計画にも影響を与えているのではないかと思うのです。

つまり本物の魔法少女がいずれ化け物になり、別の魔法少女によって打ち倒される運命だとしたら。

以前、選抜試験のために召喚した化け物の話がありました。もしかしたらあれは「かつて魔法少女だった者」なのではないかと、ふと思ったのですが、果たして・・・

スイムスイムとリップルの戦闘に決着が付く。瀕死の重傷を負いながらもリップルが勝利。しかしトップスピードは助けられなかった。払われた犠牲の代償を考えると、決して喜べない現実があるのみでした。

スイムスイムがまだ幼い子供だったことを知ったスノーホワイトはショックを受けたようです。

これで生き残ったのはスノーホワイトとリップルの2人だけ。魔法のコンパクトを破壊し、これでファヴとの縁を切った彼女らは、本来魔法少女であるべき「人助け」に精を出すことになる。

しかし本当にこれで終わりなのでしょうか。彼女らがまだ魔法少女になれると言うことは、ファヴの力がまだ2人に及んでいることを示してはいないでしょうか。

全てがまだなにかもやっとしたものに包まれたエンディングでございました。


<総評>
「魔法少女」に新たな解釈を加えたことがエポックメイキングだった「まどかマギカ」。魔法少女育成計画もまた、その派生系あるいは父系に連なる作品だと言えましょう。

魔法少女の意味を解体し再構築する。しかし出来上がったのはどこまでも歪で残酷な物語でしかなかったというお話。

人は力を持つと何になるのか。ヒーローかあるいは化物か。これはある意味で魔法少女ひいてはヒーローのジレンマを描いた物語のひとつではなかったかと思う次第。

純粋な意味で正義を求める者でなければ、その邪な心を利用されてしまう。力を「何に使うか」ではなく「何に使えるか?」と考えてしまった時点でアウトな気がするのです。ようするに私利私欲に始まる、自らの利害のために利用しようと考えること。それがかえって自らが「力に利用」されかねないという点。

実は損得でものを考える人間ほど使いやすいものなのです。何故なら答えが明白だからだからです。得になるならイエスと答えるし、損だと思えばノーという。ならば何か提示してやればいい。例えば「好きな武器をあげます」とか。

「それがあれば、あんなことができる」目的のはっきりした者はそう考えるからです。主催者がそう思わせたとも気付かずに。

一方で純粋に「正義」とか言っているヤツは使いずらいもの。正義の定義がはっきりしない時点でその目的は漠然としてしまっているからです。逆に言えば、揺るぎない理想を抱いているとも言えるわけで、実はそこが厄介であると言えます。だって損得で動かないのですから。

本作のヒロインはスノーホワイトと言います。その名の示す通り雪のように真っ白で、そして何の色もない純粋な存在。だからこそあらゆるしがらみや抗争を回避し、生き残ることが出来たと言えます。いや、彼女がそういう性質だったからあるいはそうだったかも知れないというお話。

主人公として目立ってなかったということはなかった気がしますが、振り返ってみればスノーホワイトって結局なにしてた?と言った具合に、あまりその行動が印象に残っていないのは事実。

結局ただそこにいただけで最後まで生き残ってしまった。この理由を考えてみるのですが、一向に答えの出る気がしないワタクシなのでありました。

最終的にファヴの目的はなんだったのか?とか、ほんとに魔法の国ってあるの?その辺りが全く判然としないまま終了したことでわだかまりが残りました。そこら辺について、原作ではこの先に続く物語へ繋がって行くことになるのでしょう。

アニメはここで一先ず終了します。内容的には非常にショッキングなものでしたが、だからこそ惹きつけられた部分も多い。個人的には大変面白く拝見しておりました。

この作品の世界観を補完する意味でも、これから先のストーリーも是非見ていたいものだと思います。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 魔法少女育成計画

2016/12/21 23:40 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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