「亜人」第24話

【これじゃホントに戦争じゃないすか】
俺もお前もあいつも、バカばっかりだ

「僕はやりませんよ」そう言った永井圭の心境とはなんだったのでしょう。IBMが出せない今、自分は戦力外となった。そう判断した・・・ように見せかけたところは、永井圭らしい合理性を優先した論理であったと思います。

しかし本心では目の前で人が死んでゆく状況に我慢がならず、それを救うことができない自分に落胆していたからに他ならない。本当の意味での永井圭の挫折がここにあったことが伺えます。

その頃、佐藤の方でもまた動きがありました。「亜人のこと?そんなのどうでもいいね」佐藤の行動に疑念を抱き始めたメンバーに対し、遂に佐藤が本音を吐き出したのか?ところがこれがそうでもないらしいのですね。

とことんゲームを楽しみたい。そう考えている佐藤は、仲間の頭数を減らして「ひとりが殺せる数」を増やしたいと思っていたようです。つまり気が抜けた仲間たちを体よく厄介払いしたという寸法でしょうか。

役に立たない連中には早々にご退場いただく。これが佐藤の方針だったということになりますか。ただ、これで全員が佐藤のもとを離れるかと思いきや、最初に佐藤と手を組んだ田中だけは残ることに決めたようです。

「2プレイヤー側は空いてるよ」

佐藤が差し出した銃を受け取った田中。「あんたは大バカだ。何を考えているのか分からないし、俺が思っていた人とは違う」そう言いながらなぜ田中は佐藤とまた組むことにしたのか。その心境の変化が気になると言いますか、あるいは本来田中が持っていた性質が佐藤と同じものであったことの証明でしょうか。

理由は分かりませんが、状況を楽しみだしている田中がいるようです。佐藤としては大勢のメンバーのうち、こうしてともに戦闘を楽しんでくるヤツが誰か選別しようとしていたのかも知れませんね。

佐藤のもとから離れたメンバーの中に奥山もいました。「ずっと戦争ごっこを続けるのは無理だね」佐藤に見つかったらただじゃ済まないぞという他のメンバーに対し、「それなら考えがある」と言った奥山。どうやら永井圭を使って何か企てるようです。

「亜人狩り」

佐藤の脅威に怯えた市民たちが暴徒と化し、亜人やその家族を襲撃する事件が勃発。恐らくは奥山が情報拡散か何かで仕向けた事態なのでしょう。当然、永井圭の家族も狙われることに。妹を救いに向かう永井圭。しかしIBMが出せない今、彼に出来ることはない。

とそのときでした。ヒーローと親友は遅れてやってくるもの・・・なのかも知れない(笑)なんとそこに少年院を脱走して来た海斗が登場。無事2人を救出しました。

海斗に助力したのは羽の生えたIBMを操る琴吹武でした。彼は永井圭にこう言います。「アイツ、バカだよな。チョーばか」それは琴吹自身が海斗に助けれらたとき、そう実感していたことでもあります。

無償の愛、あるいは友情があるのなら、それは海斗の行動を指すのかも知れない。だけど普通に考えたらそれには何の利益も生じないわけで、むしろ自分がまきこまれて痛い目を見るだけだと、普通の感覚の持ち主なら思ってしまうはず。

だけど海斗は違う。どんなときでも、むしろ困っているヤツを見たときほど、彼は積極的に関わってくると言って過言ではないでしょう。それはお節介かも知れない。しかしこれは以前に言いましたが、むしろ亜人こそはそう言ってくれる人物を求めているかも知れないということ。

人間性の希薄な亜人(まあこれまでの傾向から類推して)に対し、極めて人間的というか道徳的である海斗の存在。亜人である以前に、永井圭が持っていない性質を持つがために、永井圭は海斗に惹きつけられてしまうものがあるのだとしたら。

家族の危機。そしてむしろ家族以上に関わって自分を助けようとする海斗の行動によって、永井圭は再び佐藤に立ち向かう気概を復活させたようです。

「アイツもバカだ」

高飛びしようと言った海斗を振り切りまたしても危険な最前線へ赴いた永井圭を指して、琴吹が言った言葉でありました。

立派な人間になろうとしてきた永井圭は、しかしこれまでにたくさんの人を傷つけてきてしまった。それは親友の海斗に対しても。

「立派な人間」とは「立派になろうとする人間」ではなく、「友達だから助ける」ただそう言ってくれる人間なのかも知れませんね。

戸崎の元へ戻ってきた永井圭がこれまでと違い「佐藤」と呼び捨てにしていたのがとても印象深かった。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 亜人

2016/12/17 19:42 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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