「亜人」第23話

【僕はやりませんよ】
壊れた人間。心の折れた亜人

武蔵重工取締役殺害を実現させた佐藤は、奪った鍵で武器庫の扉を開けた。佐藤は強奪した武器を使って陸上自衛隊の基地を襲撃、これを占拠した。今や佐藤が有する戦力は日本国民を三度皆殺しにさせられるほどの規模に上っていた。事実上、形勢逆転した状況の中で佐藤は遂に政府へ交渉を申し出る。

佐藤の阻止に失敗し、更には亜人と手を組んだことで指名手配となってしまった戸崎。この状況にもはや笑うしかないと己の愚かさを自嘲してみせる。ここへ来て遂に理性のタガが外れてしまったのか。

戸崎はこの時点で、大切な人のためという気持ちや、国のためといった使命感、それらの大義名分を失ったように見えます。しかしそれでも佐藤を阻止することに執着を見せる戸崎は、今や佐藤の存在こそが彼を前へと進ませる原動力となっている感があります。

「我々は決して歩みを止めない」

佐藤の宣言はそのまま戸崎の指針となっている。これを皮肉と言わずしてなんと申しましょうか。

遂に政府への交渉の意を示した佐藤。これに色めき立つ亜人連合(まあ便宜上そう呼んでおきます)。しかしここへ来て佐藤の行動に疑念を抱くメンバーが続出している状況がある。前回、彼らに対して永井圭が発した言葉「佐藤さんは亜人の未来なんて考えていない」これが引っ掛かっているようなのです。

「次の戦いで最後なんだよね?」

メンバーの中で最も病んだ雰囲気があり、佐藤に加担することを楽しんでいる風に見えた奥山でさえ、本人に念を押すあり様。この状態が後にどのような事態を引き起こすことになるのか、余談を許さぬ状況は確かにある。

しかしながら佐藤もまたメンバー間に漂うこの雰囲気を既に察知しているように見える。自分について来たくないなら、別のメンバーを探せばいいと思っているかも知れないし、邪魔なら今のメンバーを排除しようと考えているかも知れない。

メンバーの不興を呼び起こすことになった永井圭の発言。佐藤としてはどこまでもゲームの邪魔をし続ける永井圭を排除したいはず。結局、この2人の対立は避けられないところなのでしょう。

その永井圭。佐藤の打倒へ燃える戸崎の号令に対し「僕はやりませんよ」と返答。前回の戦闘において「自分のせいで人が死んだ」ことに対しショックを受けているのでしょうか。抜け殻のように立ち尽くすだけの永井圭。

心の折れた亜人ほど役に立たないものはない・・・いや。もし落ち込んでいるのだとしたら、むしろ永井圭の人間らしい面をここに見た気がします。

佐藤の武力増強、政府への挑発的とも取れる発言「日本を明け渡してほしい」、飛躍し過ぎた交渉の内容を受けてアメリカ政府による軍事介入の意向が決定付けられる。

佐藤、日本政府、アメリカ、そして戸崎と永井圭の連盟。どこまでも得体の知れない佐藤の存在が世界情勢におけるヒエラルキーを崩壊させている。このような状況下で、一体誰が事態の主導権を握ることになるのでしょうか。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 亜人

2016/12/10 11:33 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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