「亜人」第22話

【邪魔してるのはあんたの方だろ】
お互いさまだろ

EMP爆弾を利用した電子機器破壊工作により現場は大混乱を来たす。この機にに乗じて永井圭は出動を指示。対亜とは別のルートでもって佐藤の作戦阻止を目論む。

今回の戦闘描写は見物のひとつだったと言えるでしょう。正に戦争アクション。戦いを見せるためだけの描写。漲る緊張感、繰り広げられる肉弾戦。こうしたスピード感ある映像は有無を言わせず見ていて楽しいものがあります。とく男子の場合はねw

ただこれこそが佐藤の本質であるとも言える。「日本支配」とかなんとか言ってはいるけれど、ゲームとして戦いを楽しむその姿勢の中に小難しいことなどひとつもない。単純に戦いを楽しんでいるだけなのですね。

それに気付いていたのは永井圭でありました。遂に佐藤と対面した彼。佐藤より一足早く武蔵重工取締役を人質に取った永井圭はテロを止めろと警告します。ゲームを邪魔された佐藤としては面白くない状況がここにはある。

もちろん永井圭はそれを分かってて佐藤の邪魔をしている。何故なら最初に自分を邪魔したのは佐藤さんだからなのですから。
永井圭が求めるのは元の静かな生活。人に干渉されず、自分が思い描く未来を効率よく実現して行くこと。

しかしこの言い分、佐藤の「とことん戦いを楽しむ」それと何ら違いがないような気がするのです。結局どちらも自分のエゴのために行動しているということ。だから2人は似た者同士である。

ではなぜ彼らが現在ぶつり合っているのかと言えば、単純に自分が求めているものが違うからであります。右へ行きたいか、それとも左か。進む方向が違うだけで、根本にあるのは「オレはこっちへ行きたいんだよ」という単純な衝動であると言えます。

たまたまそれが同じ方向になることだってあり得るわけですが、今回はそれが違っていたに過ぎないだけ。ともすれば永井圭だって佐藤の傘下に入っていた可能性は充分に考えられるのです。だから危い。利害が一致すれば「テロ」という方向に走ってしまう未来もあったということ。

これに対して中野攻などは「佐藤を止めないとこの社会がやばい」という倫理観が行動原理になっている。これは自分の私利私欲ではなく、常識やあるいは一般論から来る客観性に根差していると言えます。

そして中野攻はたまたま自分が亜人であったことから、佐藤のテロを止められるという自信・・・とまでは行かなくとも、それだけの力の片鱗くらいはあると見越して、自分が持つべき力を行使しようと動いたと推測されます。

「ノブレスオブリージュ」持つべきものが立ち上がるという言葉。中野攻の行動理念はここから来ていることは間違いないでしょう。そう言った意味では常識人だと言えますが、ただ頭が悪かったのは残念としか言いようがないのですが(笑)

佐藤が戦いを楽しむだけにテロを企画したという件について。武蔵重工取締役から「ある鍵」を入手した直後、彼を射殺。本来ならば亜人に対する残虐な人体実験に携わった張本人として断罪されるべき人物であり、証言台に立ち事実を公表する義務があったわけで、佐藤に賛同してテロに参加した田中などにしてみれば、そこをないがしろにしてはダメだろうという気持ちであったはず。

当然、反発した田中でありましたが、佐藤は次のステージを用意してあるのですね。奪った鍵はある施設の扉を開けることになります。バイオハザードの表記があるそこには一体何が眠っているのか。

これらのことが矢継ぎ早に繰り出されるために、田中らは反論する余地をなくしてしまうのですよね。彼らとしては「この次はちゃんとやるんだよね?」「今回はこういうことなんだよね?」と自己完結に陥る。そこが佐藤の狙いなのでしょう。

どこまでも遊び人。愉快犯の佐藤は面白いネタを見つけるのが得意なのでしょう。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 亜人

2016/12/03 22:11 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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