「夏目友人帳 伍」第9話

【歪みなき世界】
一族の厄介者は祓い屋の夢を見るか

「見える者」が途絶え、祓い屋として衰退した名取家。そこにまた見える者が生まれた。それが周一であった。しかし彼は一族に災いをもたらす者として忌み嫌われる。

今回は名取さんのエピソードが展開しました。あやかしが見える彼の少年時代は誰にも理解されない境遇だったようですね。それも本来「祓い屋」であったはずの家族からも蔑まされていたのがなんとも辛いところ。

それには名取家があやかしから報復を恐れていたという事情があり、再びあやかしが見える者が生まれたということは、かつてあやかしを退治していたその祟りだとでも考えられてしまったのでしょうかね。

そんな折、祓い屋の会合があることを知った名取さんがそこを訪れ、的場家次期頭首となる静司と出会うことになる。静司の不敵さはむかしから変わらないようですね。しかしこの出会いこそが名取さんが祓い屋となるか、あるいは「見える」ことをひた隠しにして生きるか、そのターニングポイントとなった気がします。

ただ名取さんが出会ったのは静司のように野心的な祓い屋だけではない。タクマさんや、名取家に恩がありそれを返しにたびたび訪問を繰り返していたアマサキさんのような祓い屋もいたのですね。

静司は確かに強い。しかしその冷酷非情なやり方には納得がいかない。そんなときタクマさんなどの存在が名取さんにとって救いになっていたわけです。

誰か守りたいという気持ちと、強くなければ意味がないという現実。こうしたジレンマの中で名取さんは自身のあり方を模索することになります。

「上手くやる」

これが名取さんが出した答え。あるいは静司に比べれば非力であった名取さんの譲歩だったかも知れない。

自分の実力ではままならないことがある。それが分かっているからこそ、様々な策を講じることになる。

現在の名取さんからはそうした試行錯誤や葛藤があったことが感じられる。だからどことなく歪んでいるように見えるのは確かにあると思います。

しかしその根底にあるのは「人をあやかしから守りたい」とする純粋な気持ちである。

願わくば、名取さんの辿って来た道が間違っていなかったと信じたいのです。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 夏目友人帳

2016/11/30 06:40 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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