「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第33話

【火星の王】
オラ火星の王になる!

セブンスターズでは今回の戦争について、マクギリスにその責任を問う動きと、騒ぎを最小限に抑えた功績の両方の評価が混在していた。しかし有力者であるラスタル・エリオンがマクギリスを称賛したことで最終的な決着に落ち着いた。とは言え、地球防衛を主軸とするマクギリスがそれを完遂することなく火星に勢力を伸ばすのはどうかという議題は残るのである。

マクギリスとオルガが再び交渉を持つことに。今回の騒動の背後にラスタルがいることを突き止めたマクギリスが、鉄華団に火星の防衛を任せるという提案でした。しかし自分たちでは力不足ではないかと訴えるオルガ。そこでマクギリスはその見返りに火星の支配権を渡すというのですね。

マクギリスがこうまでして鉄華団を買っている理由は、かつてギャラルホルンが地球圏を支配することになったかつての英雄たちに彼らの姿を重ねているからのようです。これから新しいギャラルホルンを創るということは、すなわち一から新政権を発足するのと変わらないということでしょうか。

ただまあここにはマクギリスとラスタルの確執がより強烈に浮き彫りにされたからという背景があるのも確か。私情で動いている、現在のマクギリスからはそのような気配が感じられなくもない。ということは、途中で宗旨替えして鉄華団を排除する動きに転じる懸念も無きにしも非ず。

ただまあこれはオルガにとってもチャンスだと言えます。もしもの事態を想定しつつ、チャンスとあらばこれに乗る。底辺の人間がのし上がるにはこのようなハングリー精神が必要であることは確かであります。

ちょうど同じころ、意識を取り戻した蒔苗氏からその手腕を買われて「地球に残らないか」と言われたクーデリア嬢。しかし彼女は「火星に帰る」と言ってこれを断りました。やはり自らのアイデンティティは火星にあるという意志表示だったのでしょう。

「火星の王」

マクギリスがオルガに提案したそれが、このような形でクーデリアが掲げる「火星独立」という目標に繋がってくる展開になるとは!?

もちろんオルガはクーデリアの活動のことを意識してマクギリスとの交渉を受け入れたのでしょう。しかしそこにはもっと、自分たちと同じくヒューマンデブリとして生まれ蔑まされている同志を救いたいという気持ちがあったのも確か。

以前よりそのような気持ちがあったにも関わらず、どうやったらそれを実現できるのか?オルガからはそういったビジョンが見えてこなかったのですよね。そしてマフィアみたいのに加入して「のし上がる」と言い始めた時点で、火星を救うという意識すら曖昧になってしまっていた。

「何のために戦うのか?」「どうしてのし上がらねばならないのか」オルガの行動には、その理由が明白でなかったところがあったのです。しかし今回件を受けてそれがようやく具体化した感があるのです。

こうなるとクーデリアの存在意義も高まるのですよね。あのアーブラウ会議へ参加した彼女は、ある意味でひとつの役割を既に終えてしまっており、その後はちょっと持て余し気味のキャラになっていたことは否めない。

それが鉄華団と再び結びつく形でヒロイン復帰への道が見えて来たと言いましょうか(笑)あ、随分失礼な言い方になってしまって申し訳ございませんw

これらをお膳立てすることになったマクギリスは、言ってみればこの作品の真のキーパーソンであると言えましょう。ここへ来て各キャラがすごく機能して来たなという印象があります。

さて、アストンを失ったタカキはある決断をします。「鉄華団を辞めます」これは妹のフウカを悲しませたくないとする気持ちからでした。自分までいなくなっては家族が悲しむ。これを快く送り出したオルガ。地球支部の代表として立派に責任を果たした。オルガからの花向けであったと思います。

そんなタカキ離脱について三日月は「なんかほっとした」とオルガに言いました。そこには戦争で仲間を失う心配がなくなったという想いがあったかも知れない。普段、感情を表に出さない三日月が見せた数少ない人間的な場面であったように思います。

それに答えてオルガが「すまねぇ」と返した場面。「なんで?」ときょとんとする三日月。この言葉に込めたオルガの想いはどういう意味だったのでしょうか。リーダーとしての複雑な心境が込められている感じがありますね。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ

2016/11/20 21:19 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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