「甲鉄城のカバネリ」第9話

【滅びの牙】
利用される命

金剛郭への道中、一路、磐戸駅へと赴いた甲鉄城。しかし美馬を警戒する幕府は彼の入城を保留する。そこで領主に会談を申し出た美馬であったが・・・

美馬の狂気と言いますか、過去の因縁に囚われた彼が今度はそれが因果応報とばかり、民衆たちへと向けられる。そんなお話が展開したこの度のエピソードでありました。

会談と称し領主を油断させ、無名を使って狩り方衆を駅へと引き入れる手はずを取った美馬でしたが、実は同時にカバネを招き入れる算段であったという。これで駅を襲わせ、民衆を一網打尽にする。それは正に地獄絵のようでした。

かつて幕府に裏切られたという美馬。その恨みは10年経った今でも決して薄れてはいない。

「真に平等な世界を目指す」

そう言う美馬でしたが、実のところ私情にまみれた大義名分でしかない。恐らく美馬の目には、民衆はか弱く憐れな犠牲者であると共に幕府に属する同族であると見えているのではないでしょうか。そしてこれを打ち倒すことが幕府へ対する当てつけであり、そこから脅し・警告の類を発信しているのだと思います。

これを徹底的に行うため、美馬は禁断の術までも用いている様子が伺えます。以前、生駒たちが遭遇したカバネの融合群体である「クロケムリ」が美馬の手によって誕生する場面が見らたのです。

無名と同じカバネリのひとりを核とし、多数のカバネと死体を取り込んで巨大なカバネとなる。以前の描写でもクロケムリの核を見た無名が意味深な反応を見せていましたが、それはその核となっている心臓の持ち主に見覚えがあったからなのでしょう。かつての仲間の面影を見たということ。

これらのことから圧倒的な身体能力を誇りカバネ退治に絶大なる力を発揮するカバネリであったとしても、美馬にとってはただの手駒に過ぎず、使い捨ての兵士でしかないということが分かるかと思います。

全ては自らの野望のため。美馬にとってカバネ自体は問題にならず、その脅威を使って幕府を貶めることこそが最大の目的であるという事実。今回、クロケムリとなったカバネリはしかし、美馬のこうした真意を知ってなお、これに賛同していたように見えます。

美馬が手なずけたのか、それとも美馬と同じく幕府に裏切られた者たちが彼と行動を共にしているのか。こうして美馬に命を捧げる者たちがいることは確かなようであります。

しかし無名はそのことを知らなかったようです。この果し合いの片棒を担がされることになった彼女は狼狽します。

無名。名もなき少女。真実さえ知らなければ、名前のまま無垢でいられたかも知れないのに。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 甲鉄城のカバネリ

2016/06/11 07:21 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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