「PSYCHO-PASS（サイコパス）」第4話

【誰も知らないあなたの仮面】
子安さんに人生相談しよう！


「無駄無駄無駄ぁぁぁあああ！」と、最近担当されているキャラの言葉が飛んで来そうですが、実際の子安さんはきっと良い先輩だと思いますｗ

今週はこの世界でのソーシャルコミュニティの様子が描かれました。タリスマンと言うアバターが運営する人気コミュニティへ人生相談に訪れた朱。狡噛との関係に悩んでの訪問でありました。

以前、ドローン工場で事件あったとき、そこの工場長から「ネットにはリンクしてませんが、ストレスコントロールは出来ています」と言う話がありました。だったらネットに自由にリンク出来る地域では、常にストレス管理までされていて、人生に悩みを持っている人などいないのだろうと勝手に想像していたのです。

しかし今回のことから、いくら高度に管理された社会であってもそこに不平・不満が存在し、そしてそれを解消するために個人運営のサイトがある、と言う図が明らかになりました。

だったら全然管理出来てねぇじゃんと言った矛盾が出て来るのですが、このアニメに関しては既に多くの設定が破綻しているので、そこら辺をあまり突っ込んで考えていると話が進まない感じがします。もっとも、どこまでもいびつなことこそが、このサイコバスと言う作品なのだと言う見方も出来ると思いますが。

さて、今回はこのタリスマンを巡る事件が勃発。どうやらオリジナルは殺されており、別人が成り代わっていることが捜査の過程で明らかとなりました。しかもそれだけに留まらず、またしても人気のアバターを狙った襲撃が発生し、さしずめ「アバター乗っ取り事件」とでも名付けられますかね。凄惨な連続殺人へと発展して行きそうな雰囲気があります。今回の2件の他にもまだ発覚してない殺人があるかも知れませんよ。

人気アバターは崇拝され、いつしか理想化されてしまう。ところがその言動が少しでも外れてくると、それを許さない者が出現して来る。人気を得たりして図に乗ったアバターに天誅を食らわすとでも言うか、「オレの方が上手くやれる！」と思う狂信者が実力行使に打って出るのですね。

ただのアンチではなく、自分が替わりを勤めると言うのが少し興味深いところ。管理社会の中で何の反感も覚えず、「完璧なこと」だけが素晴らしいとする精神がそこに見られる気がします。

この社会システムが目指すところの究極はそこにあるのかも知れない。今回の犯罪者こそ管理社会の申し子と言えないでしょうかね。

ところで、朱は狡噛のことを征陸執行官にも相談しに行きました。「有りのままの彼と向き合いなさい」と言ったタリスマンに対して、征陸は「ヤツを理解しようとしたら飲み込まれる。犬と飼い主の関係のまま、それぞれの立場で住み分けろ」と言ったようなことを忠告しました。

社会的な立場を考慮したとってもオトナなアドバイスでしたが、また逆に「どうしても狡噛を理解したいなら俺にはあんたを止めることは出来ん」と朱の心情を察した発言も。

これは征陸執行官が、朱にどこか狡噛と似た空気を感じ取った結果の言葉だったのかも知れません。

このアニメではこう言った泥臭い場面で、部屋を舞う塵が表現されることがよくあります。無菌室のような完璧社会とのコントラストを描いているのでしょうね。


＠ムハンホウちぇっそ＠

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