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「人類は衰退しました」第12話 最終回

【妖精さんの、ひみつのおちゃかい episode.02】
秘密の花園は、地雷がいっぱい。


最終回までのここ2話では、わたしちゃんの学生時代が語られました。

昔のわたしちゃんは斜に構えた態度でツンケンしていて、ちょっと嫌味な子だなあと思ったのですが、最終回で持ち直したので良かった。

今やわたしちゃんの親友である銀髪ちゃんが、この頃から腐女子であったことが分かりましたね。「行き過ぎた少年たちの友情」を描いた小説ばかり愛読していたようです。

後に「同人誌(作中では「同類誌」)」のブームを引き起こすことになる銀髪ちゃんですが、さもありなんと言ったところです。

もっともこれがきっかけで、わたしちゃんと交流を深めることになったわけですが。

「のばら会」と言うのに参加することになったわたしちゃんですが、そこでメンバーの裏の顔を知ることになりました。

これはかねてより銀髪ちゃんが調査していたことでしたが、例えば「復讐ノート」を付けていたり「髪の毛」をコレクションしている先輩がいたり。または影では素行が悪かったりと言った、メンバーの様子が暴露されました。

中でも、せっかく仲良くなった巻き毛ちゃんが怖かったですね。ちょっとしたストーカーで、わたしちゃんを好き過ぎるあまり愛憎のふり幅が大きく、ダウナーに入った時に見せる様子は背筋を寒くするメンヘラっぷりでございました。

だもんで、二面性のあるメンヘラよりむしろ「腹黒さを隠さないあんたの方が信用できる」と言うことで、銀髪ちゃんは、わたしちゃんに一目置いていたと言う次第で。そして自分たちだけの秘密を共有することで、対等な立場を確保したと言った経緯があります。

言ってみれば損得のない関係でありますが、それをすなわち「親友」としてしまうのもまた打算的だなぁと思ったりもするんですが、必要以上に干渉も感傷もしないのは確かに気楽でいいかも知れない。

それでもまあ最終的に全ての事情を知った上で、わたしちゃんは上手く取り繕って学園生活をまっとうすることになるのですが、幕引きが学園の廃校と言うのはちょっと寂しいものがありました。

さて最後に残った、「妖精さんのお茶会」の伝説についてですが、私はさっぱり理解できなかったのですが、これと「のばら会」とになにか関連があったってことなのでしょうかね。

もしくは、わたしちゃんの深層心理に関連するもっと深い意味合いがあったのか。

まあ、それは分からなくてもいいのかな。


<総評>
理詰めのSF要素が根底には流れているのでしょうが、そこに妖精さんが登場することで状況は一気に不確定になると言うか、奇妙な方向へと事態が収束して行くようでありました。

少しの真実をスパイスにして、残りの大半は曖昧さと適当さでもって味付けされたような、実に不思議なお話でありました。決して、わけわかんないから「不思議」のレッテルを付けたのではなく、本当の意味で「不思議」な作品であったと思います。

R・A・ラファティの短編のような感触と言いましょうか、例えば、「お婆さんが1人いました。だからお婆さんは900人います」と言う理論が成立してしまうみたいな感覚?

分かりますかね。要するに「感じろ」ってことです(うわぁざっくり丸投げ

ほんとに個性的な物語で、近年見られないような作品でした。淡々とした中で、風刺的で諧謔味ある皮肉な笑いが込められている。

それって演出の仕方によっては、どぎつくも俗っぽくもなったりするのでしょうが、全体のバランスが良くて常に気品を失うことがありませんでした。そこに「本格」である印象を受けました。

妖精さんの行動って実は極めて理論的なのに、いざ彼らに説明を求めると全く要領をえないのがおもしろいんですよね。恐らく、我々が普段息をしているのと同じくらい、彼らにとってそれは普通のことなので説明出来ないってことなのでしょうね。

息をするのは、酸素を取らないと死んじゃうからと言う理由がありますが、じゃあその筋肉はどうやって動かしてんの?寝てるときも止まんないじゃん?って言われたら、「あ、あ・・・」ってなっちゃう。

妖精さんも同じで、「楽しくないと死んじゃうかもです。」とか言いそう。

もっともここら辺は、我々人間が妖精さんの言葉を理解してないから、それに見合った質問を出来ていないと言う事情もあるでしょう。例えばプールで泳いでいる人に向かって、「船使った方が速いじゃん」って言うのに近い?

あ、単純にあれか、(数学的に)2次元の人に向かって「そこ壁があるから登らないと超えられませんよ」と教えてあげたとき、「え?<登る>って何?」と言われた感覚とした方が分かるかな。なんとなくイメージで察してくださいね。

まあ例えば話はともかく、そう言ったコミュニケーションの難しさもここにはあるのかも知れません。

こう言った文学的作品が1シーズンにひとつくらいあると良い刺激になります。たくさんあり過ぎると疲れるけど。

何はともあれ、大人の御伽噺として非常に手ごたえのあるアニメでした。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 人類は衰退しました

2012/09/21 16:14 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(4)  

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