「超訳百人一首 うた恋い。」第11話
紫式部ってヤンデレだったんだぁ・・・。
その紫式部を「気になる貴女」と言った藤原公任って、実はメンヘラ好きだったのかよ。
さて先週は感想書いてませんでしたが良い話でしたよ。
今は枯れてしまって名だけが残った滝になぞらえて、貴族の栄枯盛衰を歌いました。
出張先で亡くなった実方や、権力争いに敗れて落ちぶれた中宮・定子など・・・。様々な栄光と挫折がタペストリーを織る糸のように絡み合い、はかなき物語を演出しておりました。
しかしそんな中で清少納言は、自分が仕えていた定子のきらびやかだった頃だけをまとめて、枕草子を編みました。
定子が立派であったことを後世に伝えるためです。枯れた滝の名が何故未だに残っているのか、それはかつて見事な水流を湛えていたことに他ならない。清少納言の忠誠心に涙が溢れました。
さて、今週。ってか、先週のバレリーナといい、今週の(名づけて)宇宙兄弟-平安編-といい、定家と頼綱のコンビは相変わらずかっ飛ばしてますな。
まあ宇宙服着て漂ってるだけだから著作権は侵害してないけど、何故か一瞬びびっちゃったぜ。もしヘルメット脱いで、2人がキューピーカットとアフロヘアだったらぞっとする。
それはともかく。
源氏物語が書き進められず、スランプに陥っている紫式部さん。って言うか、画伯?
まさかの小林ゆうって、誰だこのキャスティング考えた人?斬新過ぎてマテ茶吐きそうになったわ。
まあでも、こんなキャラ設定なら画伯でもありかw
幼少期の頃の話。紫式部は幼なじみの藤子とよく遊んでおりました。2人はお互いのことが大好きで、深い友情が育まれていたわけですね。時に友情以上の描写が見られましたがw
あるとき藤子は、文才に恵まれた式部に「あなたが物語を書けばいいじゃない」と提案しました。その言葉に乗って物語を書いてみた式部。藤子に読ませたところ、大変気に入った様子。
それがきっかけで、親友のための物語を創作するようになって行きました。
話は変わりますが、私はカート・ヴォネガットと言うSF作家が好きです。彼がいった言葉で印象に残っているものがあります。
「私は姉のために小説を書いたんだ。姉は私の最初の読者で、最高の批評家だった。姉が喜んでくれるのが嬉しくて私は創作した。物語はたった一人の、大切な人のために書くものなのだ」
まあ大体このようなこと。
藤子に向けて物語を書いていた紫式部は、正にこの言葉の通りだったではないでしょうか。
しかしながら、その友情も藤子の結婚が決まり、彼女が地方へ嫁ぐことで一旦終焉を迎えました。
式部は出世し宮中へ入り・・・、そんな折、藤子が再び都へ戻ったことを聞いた式部は、彼女に会いに行きます。
ところがそこで行き違いのような形になってしまいます。これは色んな大人の事情から、幼少期とは変わってしまった自分を恥じて、式部の姿を認めながらも藤子がわざとスルーしてしまったからです。
しかしそこで式部は、何のために、いや「誰のために」物語を書けば良いかを思い出し、スランプを脱することが出来ました。
それがもちろん「源氏物語」であるわけですが、逢瀬と言うか情事を描いたことで知られるこの物語を、その内容ではなく女同士の友情と絡めた話に持ってくるとは、相変わらず研ぎ澄まされたセンスをしているなぁ!
これも間違いなく「源氏物語」。どうやったらここまで「深読み」できるのか。
すでに「超訳」すら超えてらぁ!
@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : 超訳百人一首うた恋い。
2012/09/11 22:25 | アニメ感想 | COMMENT(0) | TRACKBACK(4)
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2012/09/12 | のらりんすけっち |
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2012/09/12 | マンガに恋する女の ゆるゆるライフ |
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