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「人類は衰退しました」第8話

【妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ episode2】
む、難しいが・・・がんばるっ


久々の感想になります。よろしくお願いします。

おじいさんの命を受けて助手さんを迎えに行った「わたし」。しかし助手さんは迷子になっており所在不明。探しにむかうわたしでしたが、助手さんの主治医から聞いた話では、彼は「純粋なる無個性」で、「不明瞭あるいは不明確な存在」であると言う。認識できない相手を果たして見つけることができるものなのでしょうか。

先週からタイムループ回に突入しておりました。明らかに妖精さんの仕業なのですが、バナナの皮で転ぶたびにループし、今は何週目かと言った状況。しかもループのたびに「わたし」が増えて行くと言うオマケ付きです。

先ず考えるべきは、「不明確」と評された助手さんのことです。

こんな話を聞いたことがあります。そんなに遠くない昔、ヘリコプターでアフリカの未開のジャングルに到着した探検隊がありました。彼は原住民とコンタクトを取り、友好的な関係を結びました。

原住民の視力は素晴らしく、10kmは離れているであろうシマウマの縞の数まで数えられるほどでした。ところが、彼らには間近に着陸していたはずのヘリコプターが見えなかったのです!

どうしてこのような状況が生まれたかと言うと、原住民は「ヘリコプター」と言うものを知らなかったために、その存在そのものを認知できず、従って彼らの目にはヘリコプターが映らなかったのですね。

実際ヘリコプターが見えなかったので、原住民からは何もない空間から突然人が現れたように見えたことでしょう。もし古代にこのようなことあったなら、それこそ「あれは神だ!」と崇められたことでしょう。神話ってそう言う感じで言い伝えられたものかも知れません。

まあこの話の真意はともかく、人間は未知のものを目の当たりにすると、すぐには知覚できないことがあったりします、よね?たぶん。

もし幽霊が実在するとして、しかし何故それが見えないかというと、人間にとって未知のものであるために、我々が単に知覚できないだけである。と考えることも出来るのではないでしょうか。

これは単に受信するチャンネルが分からないために、聞きたいラジオ番組が聴けないと言った状況に例えられます。

えーチャンネルどうこう言ってますが、別に私はニューエイジ思想とか持ち合わせていないので、何かに洗脳しようとかないので安心してくださいね。

この場合は原住民がヘリコプターを知らなかったために起きた現象ですが、今回の話はこれに類似する点が多いと思われます。

助手さんは特殊な環境で生まれ育ちました。最初からひとりぼっちで、誰からも「認識されずに」生きて来たと言うことが前提としてあります。つまりは「自我」を持っていないと言うことになるでしょうか。


果たしてその「自我」がどこから来るのかと言えば、「他者からの承認あるいは認知」によるところが大きい。自分の個性と言うものは、実は自分で作り上げるものではなく、他者によって「発見される」ものであると言う理論。

他者との「違い」がその人の「個性」となるわけですから、完全に自分ひとりしかいない場合は、比べる相手がいないために個性が確立しない状態と言えます。

他者の存在と言うのは「自分を教えてくれる」存在とも言い換えることもできますので、他者がいない環境で育った助手さんは自分が何者であるかが分かっていないことになる。

自分が自分自身を認識できないので、他者に自分の存在が認知されることはない。自分自身の存在を確立するのは他者からの認知が必要であるため、それが得られないことは他者からはいない者だと認識される。このパラドックス。

あまり上手くない言い回しになってしまいましたが、なんとなくニュアンスだけ分かって頂ければと思います。

ヘリコプターの例では、探検隊がその存在を教え諭すことで、原住民にヘリコプターを認識させることが出来ました。しかし誰もがヘリコプターを知らなかったらどうでしょう?

それが今週のエピソードの根幹になっています。

つまりヘリコプターが助手さんであると考える。ヘリコプターは「物」なので自我がありません。まあその状態で擬人化したとします。

さあ、ヘリコプターさんはどうやって自分を「私はヘリコプターですよ」と証明することができるでしょうか。しかも自分は「ヘリコプター」だと分かってない状態で。

先ずは自分が何であるかを認識するために、他者に自分を観察させる必要があります。そこで自分がどのような風貌であるか、その印象を収集する。目撃談が多ければそれだけ信憑性が増すので(自分の姿を知るために信憑性を得るとはこれいかに)、よりたくさんの人に自分を観察させることになります。

今回、妖精さんがお手伝いしたのはこの「人を増やす部分」です。でも何故「わたし」を増殖させたのかは分かりません。単に趣味の問題だったのかも。それとも「なるべく同じ印象を持つ」よう、人選を統一したのかも知れない。しかしいかんせん妖精さんのすることは人知を超えているので。

そうしてある程度情報が集まったなら、後は一番多い意見を選択すれば良い。まあ、ここには統計学が絡んでくるのでしょうが、私はそこら辺には疎いので上手く説明できません。

観測と統計。ここには量子論も交じっているのだと思います。「観測」されて「存在」が確立すると言うヤツ。むしろこちらの比重の方が大きいかも。

助手さんにアロハシャツを持たせて部屋に閉じ込めました。

「果たして部屋の中の助手さんは、アロハシャツを着ているか否か?」

この状態ではアロハを着ている助手さんと着ていない助手さんが同時に存在していることになる。これを100万回くらい繰り返して、アロハを着ている場合が多かったら、「助手さんはアロハを着ている」ことが確立される。

さしずめシュレディンガーの助手さんと言ったところ。でも部屋を寒くしていれば助手さんがアロハ着てる場合が断然多くなるよね。

そんな感じで、「いる」ことは分かっているんだけど、「どんなだか」は分からない。存在証明を後付けで与えると言う、非常に実験的なお話でありました。

重ね重ね私の説明が全く要領を得てないので申し訳ないですが、なんとなく察して頂ければ幸いです。

この拙い説明では「理解されたちぇっそと、理解されていないちぇっそが同時に存在」しているモラトリアムな状況と言えます。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 人類は衰退しました

2012/08/25 00:20 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(2)  

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