「黄昏乙女×アムネジア」第9話

【怨念乙女】
さてと、すっかり貞一さんにデレまくってしまった夕子さんがたまらなく可愛いのだが、果たしてそれだけで良いのだろうか。


記憶の戻った夕子さんでしたが、以前とは何か様子が違う。これまで彼女が持ち合わせていなかった感情までが甦っているような・・・。

夕子さんが自分の記憶を切り離せることは先週までで分かりました。それで嫌な記憶を切り捨てて、ポジティヴな自分を作り出していたわけですね。

しかし今週のウザいくらいに貞一さんにデレまくる夕子さんを見ていたら、あまりに都合よく自分の記憶を操作していたように感じられて、これはこれでとっても危険な状態にあるなと思ってしまいました。

危惧する原因として挙げられるのは、負の記憶を全て影夕子さんに押し付けていると言う現実があるからですが。

しかしながら貞一さんにデレている方の夕子さんの方も、更に違った変化が見られるようになって、どこか影のある表情を見せるようになりました。

勝手な解釈で言うなら、影夕子さんが抱える負の記憶が暴走を始めたと言うか、飽和状態であふれ出している状況なのではないかと思われます。

だから記憶をとり戻したとき、一緒に負の感情まで戻って来てしまった。これは単に記憶操作にそれほどの精度がないため、以前の記憶を綺麗に戻すことが出来ないためなのか、それとも溢れた負の記憶が一緒に流れ込んで来てしまった結果なのか。

一番怖いのは、影夕子さんが表の夕子さんを侵食しようとしている場合。徐々に毒を盛って暗殺する、みたいな企てを目論んでいるとかね。

しかしながらそんな悠長な話でもありませんでした。いよいよ影夕子さんの逆襲が始まったと言う感じで、実力行使で夕子さんを攻撃して来たのです。

夕子さんを守ろうとする貞一さんは、表の夕子さんの手を取って逃げ惑うばかり。実のところ、彼も少しは事情が分かっているはずなので、本当は影夕子さんと直接対決しなければならないと思うのです。

貞一さんのこの行動はどうにも解せない部分がある。演出の都合上この形になっているだけなのかな。本来なら表と影の夕子さんの間を取り持つことをしなければならないはずなのにね。貞一さんの行動に関して、ときどき残念な描写が見られます。

さて、影夕子さんの瘴気に当てられて、どうやら過去の夕子さんの記憶を覗くことになってしまった貞一さん。
それは次週へと持ち越されましたが、果たしてそこで何を見ることになるのか。

夕子さんが何故自らの記憶を切り離すようになってしまったのか、そのプロセスを知ることが問題解決の光明となるのではないかな。


＠ムハンホウちぇっそ＠

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