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「Fate/Zero-2ndシーズン」第19話 第20話

【正義の在処】【暗殺者の帰還】
衛宮切嗣、「死」に囚われている男だ。


また2週分連続で見てしまって申し訳ない。第一話が1時間放送だったせいか、何故かそう言うスパンで視聴してしまうのです。

それはともかく。

19話は前話に引き続き切嗣の過去回想。ナタリアに連れられて行った後からの展開でした。

ナタリアに殺し屋としての技術を学んだ切嗣には、いつしか彼女を「母親」として慕う気持ちが生まれていた。しかしある任務でナタリアはヘマを犯し、それが原因で起こるであろう惨劇を防ぐために、切嗣は彼女を殺害しなければならなくなったのですね。

父とナタリアの殺害はシチュエーションがよく似ておりました。切嗣の実の父親は魔術を使って吸血鬼の研究をし、島全体を実験場にしていた。ナタリアは任務の失敗で飛行機の中をグールだらけにしてしまった。着陸すればグールが地上に解き放たれてしまう・・・。

どちらも放置してしまえば、被害が拡大してしまう危険性があったのです。だから誰かが止めなければならなかった。最小限の犠牲で食い止めるために、そのためなら感情を切り離して引き金を引くことが出来るのが切嗣と言う男。

そこには決して悲しみがないわけではない。しかし「より多くの人を救う」と言う義務感によって「引き金を引かざるを得ない」と思考し、脊髄反射してしまうのが切嗣の悲しき精神構造と言えるのでしょう。

心と身体、思考と行動が分離している。行動した後に自己嫌悪に陥ってしまうのが辛くて、今の切嗣はあのような冷血漢になってしまったと思われます。

父親殺しに続いての「母殺し」。どこまでも因果な「死」が切嗣に付きまとっているように見えます。それは形を変えて、現代の切嗣を見舞うことになる。

20話では現在進行形のストーリーに戻り(まあそもそもがstay/nightの前日譚であることはスルーしてもらって)、遠坂時臣の暗殺を企てる切嗣が、遠坂家へ乗り込む前へアイリを見舞う場面から始まりました。

ホムンクルスとしての寿命が来て床に伏しているアイリ。舞弥を付き添わせて、切嗣は遠坂家へ乗り込んで行きました。そこで彼は時臣が殺害されたことを知る。

その間、切嗣のアジトにライダーが襲撃を掛け、アイリはさらわれ舞弥は重症を負うことに。折りしも自分の留守中である。切嗣は令呪を駆使してセイバーを呼び戻し、ライダーの追跡へと向かわせる。

舞弥のことだからきっと激しい抵抗を見せて、ライダーと攻防していたのではないでしょうか。しかしいくら彼女が優れた戦闘力を持っていたとしても、生身の人間ではともて英霊に適うものではない。

結局、舞弥は命を落とすことになったのですが、最期に戻ってきた切嗣の顔を見れたことは救いではありました。

今回の件はライダーらしからぬ暴挙と言えますが、この男気に溢れた征服王が無益な殺生をするものではないと信じたい部分はある。戦闘の場面が省略されていたので、この間にどんな攻防ややり取りがあったかは定かではありませんが、勝手な予想をしてみるなら、ライダーは舞弥にかなり苦戦を強いられたのではないかと思うのです。

そこでこの勇敢な女戦士に、ライダー自らが名誉ある死を与えたのではないかと、そんな希望的観測を織り込んでみた次第。

ある意味、セイバーよりも認められたのではないかと。ライダーとしては「こちらの女の方が気に入った」となったのかも知れない。後にこのときの模様が語られることがあれば、これほどまでにあっけなく逝ってしまった舞弥の死が、決して無駄ではなかったことを証明してくれるのではないかな。いや、そう信じたいのだ!

さて、こうしてまた近しい人が亡くなった。もっともナタリアが死んだのは遠い過去の話だけれど。

誰よりも人を救いたいと願いながら、常に死に付きまとわれてしまうのが切嗣と言う男。むしろ彼が抱く悲しみは誰よりも深いものであるかも知れませんね。

切嗣の大義名分にあるのは「より多くの人を救うこと」。しかしそれは不特定多数の、ほとんどは自分の知らない人間ばかりであります。

果たして彼は「自分が本当に救いたい」と思っている人を救えているのか。現状では、いや過去からずっと、それは叶わなかったように見えるのです。

常に想いとは裏腹の結果を招いてしまう。

なんとも歯がゆい、そして痛ましい事実ではありませんか。こんなことでは例えいくら救っても、人を救っている実感なんてとても湧いてこないんじゃないか?

切嗣とて人の子。実はもう、とっくに心が折れてしまっているのではないだろうか・・・。

最近ではすっかり「切嗣の物語」として進行しております。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : Fate/Zero

2012/05/21 22:38 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(5)  

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