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「LUPIN the Third~峰不二子という女~」第7話

【音楽と革命】
第三次世界大戦の引き金を引くのは、どの国だ!?


ジャーナリストとして中米へ訪れた峰不二子は、革命の指導者であるフィラデル・ケストに同行していた。前政権を打倒し、国連本部へ独立宣言に向かう飛行機の中で、革命の理念、そしてその醍醐味を語るフィラデル。その裏で冷戦中の二大国による策謀が進行していた。正に世界が動こうとしているとき、峰不二子はその情勢の真っ只中にいたのだった。

難しい話をかなりのダイジェストで展開していたために分かりづらいところがあったものの、今週のお話は平たく言ってメキシコ革命のパロディとなっていた。

登場する各国は全て偽名となっていたが、ロシアにアメリカ、そしてメキシコであることは明らか。そして革命の指導者であるフィラデルは、チェ・ゲバラその人を指していることは間違いようがない。

冷戦当時の政治的背景などが色濃く反映されているが、このエピソードを鑑賞するに実際はそこまでの知識など必要ないと思われる。もちろん知っているに越したことはないだろうが。

これは要するに「歴史改変」の一種であると言うこと。そしてこには峰不二子がいたと言うこと。歴史の上では革命の半ばにして命を落としてしまったゲバラが、独立国家を制定するに至る過程を描き出している。

つまりは「もしこんな世界が実現していたら」と言う、ありえたかも知れない歴史を創造したシミュレーションであったと思う。歴史の1ページに峰不二子が絡んでいた、そんな事実を楽しむ一話なのだ。

しかし何より痛快なのがフィラデル氏の言動である。峰不二子のインタヴューに答えた言葉を要約するなら「革命を楽しむ」と言う発言が、ひとえにフィラデル氏の理念を表していたのではないだろうか。

恐らく実際のゲバラも同じような人間ではなかったか。革命はほぼ成功していたのに、それでもゲリラ活動を止めなかったのは、何より彼が「ゲリラとしての生活」を心底楽しんでいたからに他ならない。

ゲバラはゲリラ活動において出会う人々との交流にいつも感動を覚えていたと聞く。彼を熱烈歓迎する人、あるいは否定する人その全てをひっくるめて、自分が「そこにある」ことを実感し、「現場」でしか体験することのできないリアリティに感銘を受けていたのかも知れない。

「革命とはなんぞや!」と問われたとき、ゲバラならきっと「ロマンだ!」と答えたかも知れない。そんな風に様々なことを想像させてくれる人物こそが、真の英雄とは言えまいか。一緒になってロマンを見させてくれる人、それがゲバラであると私は思っている。

レーニンもまたそんな革命家である。ロシア好きの私にとっては一番の英雄である。まあ余談ではあるが。

さて、普段は打算的な峰不二子もまた、フィラデル氏の情熱に当てれたのか「自分の居場所」と言うものに興味を持ったらしい。

損得を抜きにして、自分が自分でいられる場所。それがどこにあるのか。果たして彼女は見つけられたのだろうか。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : LUPINtheThird~峰不二子という女~

2012/05/19 00:22 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(2)  

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