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「夏目友人帳-肆」第13話 最終回

【遠き家路】
家に帰ること、その意味は・・・。再び出発するためなのさ

虫食いに取り憑かれてしまった夏目は、夢の中で幼少期の辛い記憶を思い出していた。三世子に嫌われた夏目は、そのまま飛び出すようにして実家を目指した。だけどそのときは辿り着けなかった。だからこそ、そこへ行かなければならない。実家には、自分を形作った欠片くらいはあるはずだから。

そんなこんなでやっと意識を取り戻した夏目は、自分の力で体の中から妖を追い出しました。それをにゃんこ先生が噛み付いて、力を弱めることに成功しました。

でもって夏目は実家へ辿り着いたわけですが、もう彼の記憶にはほとんど思い出は残ってませんでした。あっけない訪問でした。

父のことを思い出し泣き出した夏目は、何を思って涙を流したのでしょうね。自分のふがいなさか、それとも記憶がぽっかり空いたままの空虚さだったでしょうか。

いや、そんなことはないはずだっ!

きっと夏目は、今は一番何が大事なのか気づいたのではないのかな。

友達がいる、自分を暖かく迎え入れてくれる家庭がある。「今、自分が帰るべき場所」はどこなのか。それを実感したのだと思いたい。

夏目にとっては、確かに実家も大切な場所なのでしょう。ここが過ぎ去った過去だなんて身もふたもないことは言わないけど、夏目はしかし、ここで得るものは既に得てしまっているのではないかな。

両親との思い出は紛れもなくここにあった。しかしもはや住む人もなく、放置されっぱなしだったこの家には人の想いと言うものはもはやこもっていない。

この家に帰らなくても、両親の面影は自分の心にしっかり抱いているもの。思いは心の中に宿るのだと確信できた瞬間があったのではないかと、そんな風に夏目の心情を想像してみる。

これでふんぎりが付いたとかそう言ったことでもなく、ただもう「自分が帰りたい場所」がどこかってことが分かったのではないかなw

帰りたい場所へ帰るために、実家を後にする。これは過去を捨てたのではなく、未来へ向かって出発したのだ!
今の家に帰った夏目が、藤原夫妻と記念写真を撮っている。

両親の写った一枚の写真から始まったエピソードは、新しい家族との写真に入れ替わって締めくくられました。

やさしさに包まれたエンディングでありました。


<総評>
しょっぱなから的場一門登場で一触即発の状況を呈していたわけですが、序盤でひと段落した後は、いつもの友人帳へと戻り、そして終盤は夏目のルーツを遡る人情物語となって劇終。

ほんと最後は夏目のバックグラウンドをこれでもかと足固めした感があり、すごく満足感の高い仕上がりになりましたね。単なる良い話だけで終わらない良い話になったと思いますw

今期の友人帳はほんとによかったねぇ。

もうこれ以上言うと陳腐になるだけなので、この辺りでたいがいにしておきますがw、これまでの友人帳の中でもすごく入れ込むことが出来ました。

中でもやはり最後の夏目が実家へ帰るエピソードが秀逸だったわけです。

本当に感動しました。こうなるともう、何期あっても良いですw

そんなこんな、長いシリーズになることを期待してしまうのでありました。


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : 夏目友人帳

2012/03/27 23:08 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(8)  

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