「妖狐×僕SS」第11話
箱入り息子だった、御狐神くんw
おっし!いい~最終回じゃった!
って、え?まだ終わってない!?
御狐神くんの独白。先祖がえりとして生まれた彼もまた大事に育てられた。
しかしそこに自由はなく、ただお家の反映のために「管理」された生活に身を置いていたのだった。先祖がえりは反映の印しなのだ。
自由を求めた御狐神くんは、自分を解き放ってくれそうな権力者に取り入って、一族からの抜け出すことを画策し、成功した。青鬼院に入り込んだ御狐神くんは、凜々蝶さまの許婚である陽炎の召使いを命ぜられることになったのでした。
さあ、ここからは驚くべき事実の連続。
凜々蝶さまに代筆していたのが、実は御狐神くんだったこと。そして凜々蝶さまが、この手紙に代筆のいることを感じ取っていたこと。
そもそもあの変態仮面にこんな感傷的な文章が書けるわけがないもんね。まあ、考えなくても分かることだったかもw
およそ人間的な生活をしてこなかった御狐神くんは、凜々蝶さまとの手紙のやり取りの中で、人間らしい感情を取り戻して行った。最初は話を合わせるための虚言であったが、あるとき成り行きで自分自身のことを書いてみた。そうしたら気づいてくれたのだね、「初めて身近に感じた」と。
もちろん凜々蝶さまは、この段階で既に代筆がいるのだと察しが付いていたわけですが、それがまさか陽炎の付き人である御狐神くんであることまでは知らなかった。
ただしかし、その感性の良さで、凜々蝶さまは「代筆している人」の本当の想いを感じ取ったと言うわけですわ。
このことが御狐神くんにとって最大の救いになったと。
それから先は、凜々蝶さま一筋になった御狐神くん。初めに自分を気づいてくれた人への感謝。今度は自分が、(自分と同じく誤解されやすい)凜々蝶さまの気持ちに気づいてあげること。
勘の良さがある凜々蝶さまと違い、御狐神くんは努力して彼女を理解してきた。こでは何よりの恩返しではないですか。だから彼は、凜々蝶さまに対して無償の奉仕を提供できるのですね!
いやぁ、すばらしい回でした。
手紙の内容を少しづつダイジェストしながら、御狐神くんと凜々蝶さまの人間像を掘り下げて行く。
そして「本当の自分を気づいて欲しい」「でも怖い」そんなジレンマに苛まれながら、自分が自分であることを取り戻して行く。
それは成長であり、変化であり、とにかく自分を前へ進ませてくれる重要な出会いとなったわけですね。
以前に、凜々蝶さまと御狐神くんは「似たもの同士」だと書いたことがありますが、今回のエピソードによって、少し訂正したい箇所が出て来ました。
「似ている」と言うよりは、凜々蝶さまの気持ちに応えたいと思った御狐神くんが、自ら凜々蝶さまに近づき、そして「似て行った」とするのが正しいような気がするのです。
生い立ちなど、2人がたどった境遇は確かに似ているのですが、邪推な方向へと向かった御狐神くんと違い、凜々蝶さまは(まあ少し性格が捻じ曲がってしまってはいるが)感受性豊かに育ってきた。
もちろんそれは複雑な家庭環境によるものなので、さまざまな事柄に対して「敏感」になってしまったと言う、決して安穏たる経緯からではないのですが。
凜々蝶さまとの手紙のやり取りの中で、感動することを教えられ、いつしか自分の中に感情の芽生えを覚えるに至った御狐神くん。彼にとって凜々蝶さまは、恩師と言っても過言でないのかも知れない。
だから似るのは当たり前。恩に報いなければならないのだから。いや、この際「ねばならない」なんて使命感は無用だな。ここにあるのは無償の愛なのだから。
さすがは「あなたの犬」を自称するだけのことはある。
主人と飼い犬は「似るもの」だと思います。これはあながち俗説でもないと、私は考えるものです。
だからやっぱり、御狐神くんは最高の犬なんだと思います。最高の「クソ犬」だと!(そこまで言うなよ
とっても感動致しました。今回のこれがクライマックスになるかな。
最終回となる次週はほんわかした感じで、「凜々蝶さま、かわいい!」で締めくくられたとしたら後は何も言うことなしです。
まあどうなるかな。でもきっと大丈夫でしょう!
@ムハンホウちぇっそ@

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タグ : 妖狐×僕SS
2012/03/25 03:33 | アニメ感想 | COMMENT(0) | TRACKBACK(5)
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