fc2ブログ

「ギルティクラウン」第22話 最終回

【祈り:convergence】
少年よ。救世主となれ。


マナの復活。涯がその引き金をひき、4度目の黙示録を引き起こす。集は涯との最終決戦に挑む。一方で葬儀社とGHQの市街戦は熾烈を極める。システムを乗っ取ろうとする電子戦。雨あられと降り注ぐ銃撃戦がそこらじゅうで繰り広げられている。いのりを、世界を救うことが出来るのか、桜満集!

涯の説明で分かったことは、アポカリプスは何度でも復活すると言うこと。それを完全に消滅させるには、アポカリプスを成就させるより他にないと言うのですね。つまりその役目を終わらせることであったと。

涯は一度マナを開放させようと試みていたのですね。最初に集に殺されたときがそうだったようです。今回の回想で分かりました。

でもそのときは役割を終える前にマナを開放しようとしたので、その後再生させられてしまった。ダートと呼ばれる生物淘汰の意思が涯とマナを生き返らせたと言うことですか。

だから今度はアポカリプスを実現させて、その役割を終わらせようとしたと。なるほどね。

しかしそれによって、集の目の前には週末の世界が広がることになりました。世界が結晶化し、生物の鼓動が感じられない世界であります。涯は言います、これがダートにとっての理想郷だと。

そこへ結晶化しかかったいのりが現れ集を勇気付ける。すると彼は決意したように、世界の全てを引き受けるべく自らのヴォイドを発動。結晶化された世界を元通りに戻しました。

その代わり、集自身が結晶化してしまったわけですが・・・。

さあ、ここまで来て、このギルティクラウンと言う物語は一体なんだったのか?それを振り返ってみましょうか。と言ってもそんな深く考察もしきれないのですがw

黙示録があり、この世の全ての災厄を引き受けながら歩き続ける求道者がいる。まるで聖書のようであり、主人公である集の姿はまるでキリストを思わせます。

またあるいは、集といのりの愛の物語であったとも言える。しかも二人の関係は深淵のように深いところで繋がっているように思われます。

このように神話的、宗教的な趣きを湛えているわけですが、個人的にはここにはもっと生々しいものが潜んでいるのではないかと感じています。

それは、本当のカップルは、やはり集と涯なのではないか?と言うことです!

結局のところ、涯が引き起こした黙示録を、最後は集が引き受けたことになります。この2人はお互いになくてはならない存在であるように見えます。プラスとマイナスのような関係と言ったら分かるでしょうか。

つまり2人でひとつ。集がいたからこそ、彼に黙示録の後の世界を任せることが出来た。これを見越しての涯の作戦だったとは考えられないでしょうか。

それを踏まえると、また神話的なシチュエーションに戻りますが、最後の集と涯の決闘は神同士の戦いのようにも見えて来ます。もっとも神は神でも、魔王とゼウスみたいな。

最後は神である集が勝利したことになりますが、魔王は打ち倒されたと言うより、浄化されて消滅してしまった。涯は黙示録の実現によって、マナとそして自らの役割を終わらせたことになります。

そして彼の想いは、集に託される形で受け継がれることになった。

と言った印象を受けるものでございました。決してBL的な意味ではなく(まあ多少はあるけどw)、あくまで集と涯との友情を壮大に描いた物語であった、それが一番の屋台骨ではなかったかと思うのです。

正直なところ理解し切れていないところがあるので、はなはだ心もとない見解なのでありますがw

しかしまあ、いろいろと考察のしがいがある作品でした。

でも最後、集が普通に生きている姿に「はて?」と思いましたがね。結晶化したはずなのに、どこでまた復活出来たんだろ。それが最大のミステリだ。


<総評>
作品の考察は感想で済ませてしまったので、あとはごく簡単に。

映像と音楽はすばらしかったですね。よく動き、崩れない作画に大変感心致しました。

ストーリーはいろいろと詰め込みすぎてあり、中盤あたりでどうにもテーマがブレていたときがありましたが、最後まで見ると実は最初で示されたテーマに基づいて展開していたことが分かる。分かったような気がしたw

根底にはしっかり作品のテーマが流れていたと思います。

ただまとまり切ってない部分もあり、少しモヤモヤが残った感がありますが、2クールを上手く生かした無理のないストーリー運びで見苦しいところはなかったように思います。

見返せば新たな発見があるかも知れませんが、何せエネルギーを使う作品なのでおいそれと振り返ることが出来ない。ただの私の怠慢ですがw

そんなわけでお疲れ様でした!


@ムハンホウちぇっそ@
にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
スポンサーサイト




タグ : ギルティクラウン

2012/03/24 10:46 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(5)  

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2012/03/25 | 日々“是”精進! ver.A |

「ギルティクラウン」第22話(終)

いのりと、共に… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201203230003/ ギルティクラウン(トクマ・ノベルズ) (レクイエム・スコアⅡ) ギルティクラウン製作委員会【原作】 ゆうきりん 徳間書店 2012-03-1...

2012/03/25 | 知ったかアニメ |

ギルティクラウン 第二十二話 感想

救世主にでもなるつもりかよ! 「ギルティクラウン」第二十二話感想です。 ギルティクラウン(トクマ・ノベルズ) (レクイエム・スコア?)(2012/03/16)ギルティクラウン製作委員会【原作】、ゆうきりん 他商品詳細を見る

2012/03/25 | WONDER TIME |

ギルティクラウン 第22話「祈り:convergence」

「僕に命を預けて 信じてくれる人がいるんだ  僕はまだ終われない、必ずいのりを取り戻す――!」 真名の復活により 四度目の黙示録が世界を襲う! 涯と戦う集、その結末は――…    【最終話 あらすじ】 ...

2012/03/26 | SERA@らくblog |

ギルティクラウン 第22話「祈り:convergence」

ずっと傍にいてね――。  マクロには 星の命の進化と淘汰を巡る物語。 でも メインテーマは 誰かを救いたいという少年と少女たちの物語でした…。 ▼ ギルティクラウン 第22話「祈り:convergence」  いのりの歌が 祈りを込めた歌なのが印象的で。 クラ?...

2012/08/03 | ぺろぺろキャンディー |

◎ギルティクラウン第22話「祈り:convergence」

イノリを生贄にマナが復活する。シュウ:そんな!アルゴ:なんなんだ。あんただけでも先にいてくれ。アヤセとダリルの戦いに。ツグミはなかなかハッキングできない。*:ツグミと互...

 | BLOG TOP | 
FC2 Blog Ranking