「夏目友人帳－肆」第10話

【祀られた神様】
やた！緑川さんだぁ！・・・って、せっかく復活したのに。出番これだけ～！？


黒衣たちの罠に掛かってしまった夏目と柊。意識を取り戻したところへ、歩み寄ってきた黒衣たちによって夏目は正体を暴かれそうになる。寸でのところでにゃんこ先生が助けに入り間一髪。

今回の依頼の件で名取さんは白傘に詰め寄る。「本当は豊月神がいなくなってしまったのではないのか？」と。自分たちの主がいなくなってしまい、祭で勝利することが出来なくなってしまったので、対戦相手である不月神を封印してもらおうと画策したのではないかと言うわけですね。

ところがそんなことはありませんでしたね。確かに豊月神は封印されてしまったのだけれど、下級の払い人による術だったので「これくらいは解けるだろう」と考え、白傘たちは待ってしまっていたと言うのが真相でした。

しかし長いこと待っても復活してくれない豊月神に不安を抱いた白傘たちは、あらぬ疑惑に捕らわれることになる。

「もうとっくに封印を解いて、我々やこの森を見捨てて立ち去ってしまったのではなかろうか」と。

そこで彼らをたしなめたのが柊であります。主に忠実なことでは人後に落ちない妖である柊にとって、自分の主人を疑うなどご法度。

人々は神への信仰を忘れ、そのことで豊月神はかつての力を失ってしまったかも知れない。だから封印が解けずにいる。

しかしそれよりも家臣であるお前たちが主を信じられなくてどうする？と、これは痛烈な一言であったと思います。白傘の代表も言葉を失っていましたね。

柊は、例え名取が人間であっても彼に絶大なる信頼を置いている。この主従関係の強さが、柊に「強さ」を与えているだろうと思います。

これは夏目にも言えることで、彼は打算なく誰も彼も信じることが出来る。これは夏目の良い所でも悪い所でもあるわけですが（都合よく利用されるとか、だまされやすいって欠点がねｗ）、人間も妖も関係なく信頼できる相手を信頼すると言った姿勢が、逆に夏目の真の強さを示しているように思えるのです。

自分が強くなければ、人を信用することは出来ない。それだけの器の大きさが夏目にはあるのでしょう。柊は夏目と接するうちに、彼の内面の強さを感じ取ったのかも知れない。

違う者同士だって補い合って行ける。たとえそれが人間と妖であっても！

そんなこんなで夏目と名取さん、そしてにゃんこ先生によるチームプレイでもって、月分祭に勝利。そして豊月神の封印された石も発見し、無事に復活させることが出来ました。

一瞬、すごんで見せた不月神とは一触即発の様相を呈しましたが、豊月神と不月神の間には人知の理解を超えた相互理解があるのでしょう、実にスピリチュアルな感じでもって和解。

祭の終焉を告げ（永遠の終わりなのだ）、「共に歩み行こう」と言うことばと共に旅立って行ったのでした。

神同士の友情ってこんな風なのかも知れないｗ

幻想的ですごく美しい光景でしたね。

今回のエピソードのように、夏目友人帳って理屈じゃ納まりきれない想像力を発揮する瞬間があるんだよなぁ～


＠ムハンホウちぇっそ＠

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