「妖狐×僕SS」第6話

【考えるよりも】
カルタの暴走が止まらないｗ


カルタは思いついたら周囲を省みずに行動してしまう性格なのですね。だから色々と誤解され、変な子と思われている。まあ実際そうなんだけどｗ

しかし彼女の行動には全て理由があったのですね。ネコを助けるためだったりとかね。

そう言った行動の数々を、幼馴染みである渡狸は理解しているのです。当然、これは相手を信用しているからこそでありますが、「あいつなら悪いことをするはずがない」と言う想像や期待に基づくものでもある。

脳内で補完して「言わなくてもわかるだろ」と言う、日本人特有の感覚がここにはある。良いとか悪いとかって意味ではなくて。

付き合いが長ければ相互理解が深まることは当然なのだけど、短期間であっても直感で分かることもある。

カルタを渡狸は幼馴染みであるから、もとからツーカーの関係が築かれている。一方で知り合って間もない凜々蝶のことも、本来はやさしい性格であるとカルタは見抜いていたのですね。

カルタはそこら辺の感覚が鋭い。言わなくても分かってもらえる。これは口下手な凜々蝶さまによっては、願ってもない友達だと言えるかも知れない。

今回はこのように、カルタと渡狸の関係を掘り下げながら、友達作りが下手な凜々蝶さまの懸念を解消するような展開を見せておりました。

友達ってのは自然に出来るものであるともいえる。自分が心地よいと感じる相手に、人は自然と寄って行くもの。そこで無理をする必要はない。

いくら饒舌でも理解できない人とは一緒にいられるものではありません。「なんとなく分かる」そう言う関係が友達だとも言えるし、そんな感覚を共有できる関係が一番無理のないものなのでしょうね。

もちろんこれは社会人としての関係とはまた別であることは言うまでもないでしょう。

もっとも時々、友達ってのも鬱陶しく感じることがあるのも事実。でも顔を会わせると何故だか元気になったりする。要するに一緒にいて嫌じゃないんだな。

凜々蝶さまは相手に迷惑をかけまいと、ちょっと気を遣いすぎているところがある。

だけど実際の友達関係って、ちょっとめんどくさいくらいが最良なんじゃないかなｗ


＠ムハンホウちぇっそ＠

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