「夏目友人帳 参」第12話

【帰る場所】
夏目を探してやってきた妖。その妖気に当てられて寝込むことになる。夢の中で夏目が見ることになった光景とは。


妙に夏目を気に入っているその妖は、夏目のさびしげなところがおもしろいと言う。だから今の幸せそうな夏目がつまらないのですね。そこで藤原夫妻を食べてしまおうとする。

夏目はその妖と昔会ったことがあるのですね。当時、住まわせていてもらった家庭の人たちに迷惑をかけまいと、その妖を封印してしまった夏目。しかしなんらかの原因でその封印が解けてしまったと。

夏目は夢の中で、藤原夫妻に引き取られるまでの過程を見ていました。藤原夫妻は自ら夏目を引き取る申し出をしていたのですね。このエピソードについては初めて知りました。

たらい回しではなく、「ウチへ来ないか」と言ってくれたのは藤原夫妻が初めて。夏目にとっては特別な人たちであることが伺えます。だから夏目も自ら夫妻の元へ行きたいと思いを募らせる。

なるほどと思わせるエピソードだったわけですが、これが全て夏目の思い出なのかと言われたら、少し不確定なものがあります。もしかして記憶のいくばくかが改変されているとしたら？だって夢って往々にしてそう言うものでしょ。

何が言いたいかと申しますと、今や自分の帰る場所である藤原夫妻の家があり、夏目はそれを夢の中で象徴的に再現していたのではないかなと言うことが考えられるからです。

実際は少し違っているのだけれど、藤原夫妻が最初から自分を求めて手を差し伸べてくれた。そんな風に、今や夏目は藤原夫妻との強い絆を感じていると言うこと。もともとそうだったのだ、と思うほどにね。そこに妖による邪魔が入ることで、よりこの絆と言うものが強調される仕組み。

ちょっと上手く言えてないところがあるので、そこら辺は脳内で補完してやってください（笑）

本当のところは知らないので勝手に予想してみました。そんなんだったら面白いかなって。

今回もまた、「帰る場所」やら人と人との繋がりを確認するエピソードとなりました。再三に渡って確認がされているわけですが、今回は特に念押しと言った感があったでしょうか。

いつもこうやって気持ちが揺らいで、不安定なのがおもしろいのかも知れませんね。今回の妖じゃないけど、「心配で目が離せない」のが夏目なのかも知れない（笑）


＠ムハンホウちぇっそ＠

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