「夏目友人帳 参」第2話

【浮春の郷】
興味本位で人間界へやって来た妖が戻れなくなり、故郷である浮春の郷へ帰ろうとさ迷っている。こやつは行く先々で瘴気を撒き散らしており、それがよからぬ影響をもたらしていた。そして一方でまた、夏目に近づく怪しげな妖がいた。


今週は珍しく不気味なエピソードとなりましたね。

放浪を続けている妖はその容貌こそ醜いのですが、根はいいヤツ。それよりも女の姿をして夏目に声を掛けて来た「サグメ」と言う妖がタチの悪いヤツだった。それは浮春の郷を追われ締め出されたと言う経緯がある。

サグメは自分が郷へ戻ることを目的としており、その際に夏目の持っている友人帳に目を付けた。かつてレイコが件の放浪妖から名を奪ったことを知っていたのですね。便乗して自分も戻ろうとしたと。

私利私欲と言うか、自分本位な考えしか持たないこのサグメと言う妖は、ある意味ではとても人間的な性質を持っていたと言えるかも。悪さをしたら人間界に追放されてしまったわけで、つまりは人間と同種類だとみなされたってことかな。悲しいけど、確かにこの世は悪意に満ちている。

だけど夏目はそれでも、この世界で生きることを選んだ。あの妖から、一緒に郷へ来ないかと誘われたときに断りましたね。

でもって、今回は夏目の同級生である田沼との友情を確かめ合った回でもありました。夏目ほどではないけれど、彼もまた妖の存在を感じ取れるのですね。

やっぱり境遇が似ている者同士であるからこそ、お互いが特別の存在となり得るのでしょう。なんか、恋の予感だな（いやさ、男同士だから


＠ムハンホウちぇっそ＠

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