「日常」第7話
今週の日常。それは非日常。「はっ!」とした。
古今に渡って夢オチと言うものは数多製作されているわけですが、それをどれだけ壮大にやるかってことに意義があるかと。今週に日常にはちょっとしてやられました。いや別に夢オチにやられたと言うわけではなく。
いわゆる「日常」って言うのがどこまで「日常」であるのか、その認識のはかなさ危うさ。このアニメ「日常」の中で繰り広げらるシュールな世界では「非日常」的な出来事ばかり巻き起こる。創造の産物であり、ただのフィクション。
そして想像力によってこのアニメが形作られている。作り物の世界の中でどれだけの想像の飛躍が出来るか。あるいはどれだけ些細なことであっても実現するきめ細かさ(教室の張り紙のとんちんかんな内容とか)。
それらを規制するものはなく、登場人物はみな思った通りの行動をする。当然、人によって考えていることが違う。夢見がちな人、堅実に考える人。各々の思考や想像力には差があり、自分だけの価値観や想像の中に住んでいる。このアニメおいてはその落差がドラマを生み出している。
それは現実世界においてもまた真であることは言わずもがな・・・。
じゃあ「日常」ってなんだろうと考えた場合。「マイナスを全て集めればプラスに転化しうる」ドストエフスキーの言葉ではないが、「非日常を全て集めれば『日常』になりうる」現実に対するアンチテーゼとも取れるし、「君は君の日常を生きているか?現実に失望して自ら望む人生をあきらめてはいないか?」と言った設問のようでもある。
すなわち「日常」は自分の中にある、と。そこではどんなことでも実現可能なのだ!
そろそろ自分でも何を言っているのか分からなくなって来たけどw、なんか色々と思い巡らせた回でありました。京アニのCMで「京アニショップには非日常が広がってます」みたいなナレーションではっとさせられたんだよね。
また今週のエピソードの数々では、各キャラが交錯し始め、また新たなドラマの予感を感じさせてくれたので、私が勝手に感じたメッセージとリンクする形でとっても興味深い回でもありましたね。
すごいね。文学的だね、ポストモダンだねw
まあそんな小難しいこと抜きに「日常」おもしろいぜ!
@ムハンホウちぇっそ@

にほんブログ村
タグ : 日常
2011/05/17 16:16 | アニメ感想 | COMMENT(0) | TRACKBACK(3)
コメント
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
2011/05/17 | KAZUの暮らし |
日常の7話 感想 やっぱり面白い
1~7話までの間、均等に面白さを保っていられるこのアニメのすごさを感じます。EDはこちらの方が個人的に好みかもしれませんね!
2011/05/17 | SERA@らくblog |
日常 第7話「日常の第七話」
みおちゃんの髪留めにはそんな壮大な設定が!w なんて豪華な声優の夢オチなのかと(^^; このまま1話分終るのかと心配する長さだったですね(ぇ) ▼ 日常 第7話「日常の第七話」 泉先生に恋してる学先生。 たけのこ、たくさん生えすぎですが(^^; ...
2011/05/20 | 一言居士!スペードのAの放埓手記 |
日常 第7話 感想「日常の第七話」
日常ですが、のっけから大爆笑の嵐です。飛空挺におけるベタな革命劇ですが、王様が正装のままで縛られています。王冠もそのまま剥奪されませんが、王様からは失脚したようでファーストネームで呼び捨てにされるというとんだ茶番です。24でアホ大統領がSPに「チャールズ」...