「シュタインズ・ゲート」第3話
【並列過程のパラノイア】
ああ、やっぱり厨房なんだけど・・・。
牧瀬クリス氏が晴れてラボメンのメンバーに参加することになりました。そのすぐ後、例の電子レンジの現象を検証したのですね。
これは携帯電話と兼ねてあり(どんなレンジやねんって)、倫太郎の携帯を接続してメールを送信してみたところ、なんとタイムスリップが発生したのでした。
ここでまたジョン・タイターの世界線の話が出てくるわけですが、これは倫太郎の思い込みが成せる固執であると見ることが出来る。本質はもっと別のところにあるかも知れないので、ジョン・タイターにこだわっていると真実を見逃してしまう危険があるかと。
レンジに入れたバナナがひと房だけゲル化したのは、レンジに入れたひと房だけが無数にある世界線のうち、倫太郎たちのいる時間軸に限りなく近いけど微妙に異なる世界に転送されたため、バナナと分かる形だけをかろうじて残してその他のバナナらしい要素(味とか色とか)を失い、少し前の時間に戻ったと言うことが予測される(ああ、説明がまどろっこしい!
つまり房からもぎ取ったひとつのバナナをレンジに入れて加熱したら、まだ房に繋がっている時間まで戻って、更にちょっと別の次元にタイムワープしたってことになるのでしょう。無数にある時間軸を正確に捉えるのは難しいためであることは以前に説明しました。
まあ、みなさんそこら辺は分かりますよね(やっぱりSF者にしか分からない事柄だったらすまん!
倫太郎の携帯に何か秘密あるみたい?
一方で、ジュネーヴにあると言う科学研究機関SERNをハッキングすることになった橋田氏。この機関もこの作品でことあるごとに突っ込みを入れている場所ですね。
ここで何かの研究が行われていたことが分かる。何かシュレディンガーの猫的な・・・。どうやらその研究で人が死んでいたらしいことを掴んだ倫太郎たちが、それは話の流れからすればタイムトラベルに関係するものなのでしょう。
ここでシュレディンガーが出て来ましたが、これにもさまざま説があるようで、「箱の中の猫が死んでいるか生きているか」と言う選択があると共に、それを観測している人間の意識が、「猫が死んでいると仮定している」状態と「猫が生きていると仮定している」とに分割できると言うのです。
猫が実際に死んでいるか生きているかは関係なく、それを観察している人間の意識がどちらにあるかと言う、猫の生死以前の状態に立ち返る考察が必要になると言う、まるでフラクタル図形のようなキリのない禅問答へと突き進んで行くことになるのですね。こわいですねぇ
ここまで考えないとダメなんだろうな。
そしてIBN5100の機能を使わないとその演算が出来ないと、ジョン・タイターは言う。世界線が分岐するとき、そこで世界線を変動するための再構築が行われると。それって鉄道が路線変更するときに、線路が切り替わる感じに近いのかな。
それは分かるんだけど、それだとシステマチック過ぎて現実で起こりうる誤差とか不可抗力とかが計算に入ってないと思うんです。まるでコンピュータのプロトコルみたいに、ガチガチのマニュアルに従っているようにしか見えない。
まあそのマニュアルに従った方が理論的にはすっきりするのだけど、そう言う風に割り切ってしまうのは、理詰めの厨房過ぎると言うわけです。
果たして、このアニメが不可分な要素をどう処理してくれるのかが見物ですな。おもしろい!
@ムハンホウちぇっそ@

2011/04/21 23:58 | アニメ感想 | COMMENT(0) | TRACKBACK(1)
コメント
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2011/04/22 | SERA@らくblog |
STEINS;GATE 第3話「並列過程のパラノイア」
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