春雨に、濡れて参る

晩飯をどうしようかと、とりあえず駅まで出かけてみる。

スーパーのタイムセールに出くわしたが、既にあらかた食材が荒らされており、目ぼしい献立が見当たらない。

仕方がないのでいつもの飲み屋、立ち飲み呑んきへ出向くことにする。

先ずはハイボールと、今日の100円メニューのサーモン叩きねぎポン酢を注文。とろとろのサーモンがコストパフォーマンス高し。

追加にイナダのかま焼きを注文。出来上がるの待つ間、前の席に陣取っているおっさん、おばさんの集団の会話に耳を傾ける。

最初は結構良い話しをしていたのだが、やがて身もフタもないほどの下品な猥談に発展する。

みな40代と言ったところだが、年甲斐もなくはしゃいで見苦しいことこの上ない。しかしこんなしがない飲み屋にあっては、これくらい下世話な方が場の空気に合っている気がする。

イナダのかま焼きは少し生臭かった。

石狩鍋を頼む。

3人組の若者も入ってきて、日曜の夜だと言うのに座席はほぼ満杯になった。

先ほどの集団が退席すると、端っこに座った初老の男性がひと言漏らす。

「やっとうるさいのがいなくなったねぇ!」

そんなざっくばらんな会話も嫌味じゃない。年の功か。

後から入ってきた中年男性が、「初出産です!嬉しくて、明日仕事あるけど呑みに来ちゃった。マスター責任取ってくれる?」と告白。

「そりゃおめでとう!」と、先ほどの初老の紳士が乾杯する。

女を口説くために入る小洒落た店ではこうは行かない。どこの馬の骨ともつかない有象無象、または胡散臭い山師のたぐいが入り乱れる雑多な雰囲気が、このような場末の飲み屋には馴染むのだ。

最後は鍋を雑炊にしてもらってしめる。

外へ出ると小雨になっていた。

当然、傘などない。

春雨に打たれて帰途に着くことにする。

思ったよりも雨脚が強かったので、パーカーのフードを目深にかぶる。

ダウンジャケットの肩にぽつぽつと当たる雨粒の音に耳を傾けながら歩く。


@ちぇっそ@
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2011/01/23 23:52 | ハードボイルド日記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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