新潟 ~帰省 3日目~

朝から少し雪がちらついている。

晴れていれば「白銀」だが、ひとたび曇れば「灰色」の世界に閉ざされるのが雪国だ。

今日、千葉へ戻る。

今日から仕事始めのお袋の店へと同行する。個人経営の美容師だから、時間はアバウトでいい。

9時に店に着く。この時期なら、駐車場の雪かきをしてからでないと車を乗り入れることが出来ないのだが、今年は雪が少なくすんなり駐車出来てしまう。

山間部ですら30センチ積っているかどうか。平野部では20センチもあるかどうか。

この塩沢で積雪20センチは「雪」とは言わない。

塩沢駅から10時半の電車を目指す。時間になったので店を出る。裏道から雪を踏みしめて行くと近道になる。

駅のホームで佇む。雪はすっかり止んでいる。

灰色の世界をなんの感慨もなく眺める。ホームから臨むのは関越道の高架橋。無風で遠くの車の音がよく聞こえる。

道路がなければ、聞こえてくるのは排水溝の水音だけ。

都会は確かに派手だが無味乾燥だ。田舎の色のなさには、ぞっとする。

越後湯沢の駅で乗り換える。12時2分発MAXとき。

当然、座れないとは思っていた。ドアの閉まる直前ぎりぎりに乗り込むことが出来た。

着替えで膨らんだバッグを肩に、手土産を床に置いてドアにもたれる。遠藤周作の本を開く。

1時間12分の乗車。上野で降車する。汗ばんだ身体に外気の冷たさが心地よく感じる。やっと解放された。

東京へ着いた途端、自分自身が「臭う」ことに気が付く。「臭い」と言うのは少し違う、何か「臭う」のだ。

と言うよりそれは、都会の人たちが無臭だからそう感じるだけなのだろうか。

そこではたと気が付く。

都会では決して洗練されるわけではなく、ただ単に「臭い」を失うだけなのだと。

濾過、無菌化され大衆の中へ塗り込められるだけなのだ。全てが平均化され、なんでも中庸になる。これすなわち極めて仏教的な傾向と言えるが、そうであったら何故未だ畏れ多い田舎暮らしの方が個性的でないと言えるだろうか。

仏教が個性を排斥するとしたら、田舎はあまりに色彩豊かだ。

それとも資本主義が暗いだけか?

仏教が資本主義化したせいなのか、資本主義が日本的に教化されているのか。

今更の問答だし、今更どうでも良いことだが。

さて帰りにも「ぽんしゅ館」で利き酒、及び販売所での試飲を敢行して来た。その感想をば。

「尾畑酒蔵・鶴の舞」、「渡辺酒蔵・根知男山」は共に辛口。弱冠まったりもしており、まあまあと言ったところ。

「越後秀山 巻機」典型的な新潟まったり系。熱燗向きかな。

「関原酒蔵・群亀」すっきりだが甘くておもしろい味だった。不思議な個性がある。

「高の井酒蔵・田友」目が覚めるほどに淡麗。旨い。

試飲。

「冬季限定・寒中梅」すっきり辛口。なかなかいける。

「長者盛・原酒」がっつり濃厚。飲み疲れしそうだけど(笑)

そしてお土産には、数年前に買って帰ったことがある「郷越後」をチョイス。純米吟醸ですっきりだけど飲み応えあって大変旨いのだ。

おちょことは言え、午前中に何杯も飲むと結構酔いが回る。

ぐい飲みも購入。もっさり不恰好なやつがどうにも可愛くて。

ぐいのみ

写真で見るとそうでもないが結構デブ

@ちぇっそ@
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2011/01/04 18:57 | エッセイ的なものCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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