新潟 ~帰省 2日目~

田舎へ来るといつも食わせられる。

とは言え、正月前に作り置きした煮物や漬物ばかりになるのだが。しかしそれが箸を付け始めると止まらなくなるから不思議だ。ワラビだかゼンマイだか、とにかくそれだけで3食飽きないくらいだ。

雑煮も定番の大根やごぼう、それに少し魚か何か入っているだけ。都会暮らしでどれほどオーガニックに飢えているかの象徴かも知れない。

昨夜も食べ過ぎた。膨れた腹をなんとかするには排泄しかない。繊維ばかりの山の食べ物だけに通じはよかった。

今日は朝から年始参りだ。

朝7時過ぎに起き、お袋と一緒にお寺を回る。

樺野沢(かばのさわ)にある寺へ。檀家なのにまこと不義理の限りだが、寺の名前をいつも忘れる。

実は、普段なら元日に赴くところ、今年はお袋が民宿の手伝いに入っていたため3日の今日になった。それでせっかくだからと俺も同行することにしたのだ。「こう言うのがあるから覚えておけ」とはお袋の弁だったが。

本尊にお参り。人の家に泊まりに来ていた体だったので財布をもっておらず、またお袋ものし袋に収めた奉納金とでも言うのだろうか、寺に納める分しか持ち合わせがなく賽銭箱に入れる小銭がなかった。

まあどうせ金は渡すのだからいいだろう。

寺の住職としばし歓談す。話によれば賽銭どころか、その奉納金を忘れた人がいると言う。

「確かに懐へ入れて来たがぁどもに・・・」と言う話になったが、「まあ近所だすけ、いづれそのうちに・・・」とまあ、悠長なやり取り。人間ってそんなもんでいいと思う。

この寺の息子は俺と同級生だ。今は立派な跡取りになっていて、数年前の法事ではお経を唱えてもらったはずだ。

これから出かけると言う彼も顔を出し、久しぶりの再会を果たす。小柄で、現職の和尚ほどにはまだまだ恰幅も出てないのだが、住職ともなるとさすがに貫禄がある。同級生なのに思わず改まってしまう。

そこをおいとますると、今度は大沢(おおさわ)にある別の寺へ。

そこはまったく普通の住居の中に本殿があり、まさかここがお寺だったとは、子供時代には夢にも思っていなかった(!)

同様にお参りし、お茶を頂きながらの談話。新年の豊穣を祈って退出する。

こうした儀式めいたまつりごと。心身の改められる想いがする。

お袋はまた民宿の手伝いに「白銀荘」へと出かけ、早い起床で疲弊した俺はまた布団の中へ。

11時過ぎに起きたがまだお袋は帰って来ていない。

「掃除だけだから昼ごろには戻る」と言う話だったが、それが全館だったので結局夕方まで帰って来なかったのだ。

勝手に昼飯を食って、妹の子供たちを相手に・・・、適当にあしらいながら相手にして過ごす。

3時前になると、妹の旦那が起き出して来た。パチンコ店勤務。シフトで今日は夕方出勤なのだ。

初めて会った。

都内の出だが、2年ほど前から田舎へ越してきて、いまはお袋たちと同居している。今回是非、顔だけは拝んでおきたいと思っていた相手だ。

長身痩躯。伸ばし方は違うが、髪は俺と同じくらいでちょっと長め。ロックなファッションに身を包んだ優男。と言うか、当世流に言えば結構なイケメンか。高い鼻筋が印象的だ。

本人には否定されるかも知れないが、自分と共通するような部分があり、それが逆になんとなく気恥ずかしい。

初対面の挨拶は交わすが、その後とくに会話はなし。微妙な空気が流れるが、俺は俺でこの家の長男でもあるからうろたえてはいけない。

出勤前にまた2、3言交わした。浅い話題だけ。

なるほど、ね。

夕方、お袋が帰って来る。夜はカツ丼。

カツは惣菜。たまねぎ、卵でとじる。べたっとした家庭のカツ丼だが、これでそんじょそこらの定食屋で出されるのより美味かった。


@ちぇっそ@
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2011/01/03 23:59 | エッセイ的なものCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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