タイローン・スロースロップの歌をうたいながら

朝のファストフードでモーニングセットを頼む。

ホットドッグをほお張りながらコーヒーをすする。ブラックで半分ほどすする。飯のときに甘ったるいドリンクを飲むやつがどの世界にいるのか?

半カップほど残したコーヒーに砂糖とミルクを入れる。俺はかき混ぜない主義だ。

キューバのタバコを咥えページを開く。ピンチョンの「重力の虹」だ。

最後のページを閉じる。長かった冒険もこれでおしまい。

二本目のタバコに火を点けて背もたれに寄りかかる。ここひと月ほどに起きたことを思い返す。

底に溜まった砂糖。甘ったるいコーヒーに口を付けながら何の感慨もなく何の去来もない。

俺はただ俺であり続けたことに誇りを持つ。但し至らぬ点についてはこれが俺の今の実力。

いろいろ終わっているが俺の中の炎は消えていない。消えてしまうわけがないじゃないか。

これが俺の賛美歌だ。楽しい旋律で歌ってくれ。


俺の炎は燃焼している。
だけど点火する先がない。
俺の炎は燃焼し続けている。
だけど点火するロケットははるか昔に飛び去ってしまった。
タバコを吸う。ただタバコを吸う。
炎はいずれくすぶり灰となる。
炎は消えたらどこへ行くのだろう。
炎に魂があるとすれば、それは俺自身。
糸の切れた凧のように宙を漂うだけ。
俺の身体から離れ、その魂だけが永遠をさ迷う。
炎は消えず、その火種は飛び続け、やがてまたどこかへ飛び火するのだろうか。
ロケットよ。俺のロケットよ。
俺の炎を乗せて飛び立ち、長距離弾道の軌道に乗り、はるか彼方へ俺を運んでおくれ。
そして俺が存在したと言う証しを刻むべく、大地に穴を穿ち、地層を焦げさせるのさ。
ロケットが飛んだロケットは爆発して消えた。
俺の炎が消えることはない俺の炎はそこで消える。
ああロケットよロケット。俺の炎。

-さあ、みなさんご一緒に-


@ちぇっそ@
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2010/10/23 10:50 | ハードボイルド日記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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