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「さらい屋五葉」第12話 最終回



【もうふらふらですよ】

さぁて、今週のさらい屋五葉は!?-
-

偶然出会った(?)2人は飲み屋で一杯。弥一は八木のだんなの話を聞いていたが、そこで思いがけず自分の過去に何が起こったのか。その事情を知ることになる。

お家騒動に巻き込まれ、世継ぎが殺された。それを知った使用人の彌一(やいち@旧字体だね)もまた始末されている。ところが殺されたと思われていた世継ぎは、かどわかしに遭っており、実はそこで生き延びていたと。その世継ぎが誠之進、つまり今の「弥一」であります。

弥一をかどわかしたのは仁と言うやくざ者。久方ぶりに姿を現し、弥一を殺そうとしている男・・・。

なるほど分かった!誠之進を想う使用人の彌一がお家の事情を知り、誠之進を生かすためにかどわかしを企て仁の一味に引渡し、自分は身代わりとなって(秘密を守るため?)犬死したと言うわけだったのか!それを知った弥一、確かに辛い事実だなあ。

仁は仁で、弥一によって組をめちゃくちゃにされた落とし前を付けてくれようと言うわけですね。でも最期のシーンを見ると、むしろ弥一に殺されに来た雰囲気がありますねぇ。自分の中でけじめを付けたかったと言う想いがあったかも。

これまで弥一がかどわかしを生業として来た理由は「自分がやられたから」で、それを今度は世間様に対して仕返ししていると言う名目だったわけです。

だけどこのように真相が分かったあとには、弥一が五葉を使って仕事をする理由に変化が訪れることになりますよねぇ。いままで通り「かどわかし」を続けるのかどうかさえ分からないですけどw でも一応は五葉と一緒に働くみたいですね。

で、真相を知った弥一は使用人だった彌一の墓を訪れる。ここで初めて弥一が感情を表に出し、墓の前で泣き崩れます。そこへ政之助がやって来て、既に雪は止んでいたのだけれど、元来のんびりした政之助は傘を差し出します。

すると今度は弥一。政之助の膝に頬を埋め、嗚咽を止めることが出来ない。男同士の友情でもあり、だけどオノナツメが描くとやっぱりエロい妄想を覚えずにはいられないw

ラストのシーンもあれですよね。腹ペコで神社の灯篭に寄りかかる弥一に向かって、「腹が減っていればなんでも美味いでござる」と、団子を差し出す政之助。心配で迎えに来たんです。

これって初回だったかにキャストが逆で同じシチュエーションがありましたよね。これで物語は非対称なループをして、上手く円還した感があります。にしても、最後の最後に「パクッ」と、政之助の差し出した団子に喰らい付く弥一、その2人の光景がやっぱりエロかったなw っつーか、かわいい!

でもって蛇足ですが、八木さまも最後の方で再登場。五葉、ご用達のwwwの梅さんの飲み屋にひょっこり。

ちょっと悶着あった後だけに「何の用だ?」と言われてしまうw

そこで「いや、ここでは客に酒を出さんのか」と困惑の八木さまに、「ああ、いらっしゃいませ」みたいな感じ?ちょっと笑っちゃったw


<総評>
最終回は特にそうだと思ったのですけど、雰囲気を重視しているためにBGMで情景を表す部分が多くあったかなぁと思います。ほんと音楽が良かったと思います。

最終回ではかなり音楽に語らせていましたね。しんしんと降り続く雪の静けさ。無音以上に静けさを感じさせるBGMの寒々しさが絶品でした。更に言えば、いつもよりもセリフが少ないように思うしw アコーディオンだったり尺八的な音色だったり、和洋を使い分けて、尚且つトラディショナルな雰囲気を湛える時代劇に仕立て上げてくれたと思います!

但し、OPとEDのセレクトはどうだったか?って部分はありますがw まあしかし全部が全部浪花節になるよりは、垢抜けたサウンドで導入部はスタイリッシュに。ってのも、私は悪くはないなと思ってたでござる!

1クールと短いのに、「江戸患い」となって養生している政之助にちょっとじれったい気持ちがあったりしましたがw、このまったりした雰囲気だけで個人的にはオールOKでした!

養生する政之助のエピソードによって、政之助のダメ浪人っぷりに拍車が掛かったと思いますwww まったくいいご身分だぜ!

やはりと言うかなんと言うか、「弥一」の物語でしたね。何故かどわかすのか?何故、五葉なのかと言ったことが、全て弥一の過去へ掛かってくる。

いかにも時代劇っぽい設定で、ある意味では予定調和のシンプルな物語だったかも知れません。だけど要は「人にどれだけ物語」があるかってことだと思います。

人間誰しもひとつくらいは小説になるほどの人生がある!と、どっかで読んだか聞いた記憶があるのですが、これは正にそれでしたね。そしてそれで充分なんだと思います。

過剰な要素がなかったのが良かった。生きるってずっとシンプル。因果が結果に結びつくだけ。時代劇はこうでなくちゃ。人生の縮図がここにあるんです!

さらい屋五葉、この世界には「本物」があります!


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : さらい屋五葉

2010/07/03 01:12 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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