「RD潜脳調査室」の最終回っていうか

見逃しました、最終回(号泣;;

大ショック!録画時間の設定ミスって・・・。

ホント、ヒドイっすよね。楽しみにしてた方々(いるのか?)申し訳ありません。

正統派ハードSFど真ん中。これぞ正に私の大好物であって、毎週ホントに楽しみにしてた番組のひとつだったのに・・・。

まあ、士郎正宗なのでよもやハズすことはありますまい。ハズしたのはワタクシ。人生の不覚を取りました(チェックしてるアニメが多すぎてワケワカメになってるんだな、きっと)

最終巻がレンタルされるのを首を長くして待つぅ?いや、そんな悠長はことは言ってられない!早くどっかで動画アップされないかな(笑)これについちゃもはや治外法権!なんてね。


とは言え、それでも一応<総評>入れときますか。

士郎正宗と言えば、ある意味「攻殻機動隊」と同義語である通り、ハイセンスなSFを提供する教祖様であらせられます。

とは言え、SF者でもある私は特別に士郎正宗氏を神格化していることもなく、実に正統的で良質なハードSF(本格SFの意)を量産してくれる、最高のエンターティナーのひとりとして賞賛するものであります。

一般に「難解だ、難解だ!」と言われる氏ですが、その教祖が辿り着いたハイテクの到達点のひとつが、この「RD潜脳調査室」に集約されているのではないかと考えます。

「アップルシード」や「攻殻機動隊」での先鋭化された社会の行き着く先が、RD潜脳調査室の舞台となる「人工島」へ繋がっているのだと感じます。

確かにここには、前述の2作品にあった緊張感はありません。あるのは、電脳空間が日常と同化し、より穏やかで過ごしやすい生活環境をもたらしていると言うこと。

「エッジ(先鋭)」とは正に「鋭さ(Edge)」を意味し、しかしその「エッジ」は、上流の崖から剥がれ落ちた岩が川を流れ落ちる間、水流の中でその角を丸くして行くのと同様に、テクノロジーもまた時代の奔流の中でその「先鋭」を落として行くものであると。

古典SFの中では、既にこのようなテーマが数多く書かれていたりするわけですが、それを士郎正宗が描いたこと自体が興味深いのです。テクノロジーによってもたらされる恩恵と、それと相反するようにして持ち上がってくる問題点。

現代の我々の生活に非常に近しい世界が表現されているのですが、テクノロジーの浸透によって人間の価値観や思考などに変化が現れていることを感じ取ることが出来ます。

果たして人類は、真の幸せの意味を一体どこへ見出すのだろうか。電脳への依存。それは一種の麻薬に近い中毒性を孕んでいます。

現実との乖離の中で、人間、ひいては生物としての本質を見失ってはいないだろうか。そのような文学的あるいは哲学的なメッセージを臭わせるものがありました。

もちろん実際の進化の過程でどのような変容が訪れるかは分かりません。しかしここに提示されたひとつの可能性に対する想像力の豊かさにこそ、はっとさせられるものがあると言う事実。希望と共に、戦慄をも同時に覚えてしまうのです。

「サイバースペース」と言うものが、そのまま「インナースペース(内宇宙)」と同じ意味になったとき、人類はどのような思想を持つこととなるのでしょうね。

何はともあれ、基本的には朗らかで誰にでもすんなり受け入れられそうな素敵なドラマでした。

掛け値なしの名作であった!と。それだけを強調しておきたかったしだい。



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2008/10/02 22:50 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

「RD潜脳調査室」第十二話

おつかいに出たミナモちゃんは、その帰りにある少女と出会う。エイミーと言うその少女は生まれつき目が見えなかったが、手術によって視力を取り戻していた。「目が見えるようになった代わりに何かが見えなくなった」と言う彼女。一方で、「メタル内」で話題となっているアーチスト「リリス」の作品発表が途絶えていた。

実は「リリス」とは、メタル内でのエイミーのアバターなのです。目が見えるようになったことが彼女のヴィジョンを曇らせ、苦悩を与えてしまったことがスランプの原因。

今週のテーマを一言で表すなら、「マジョリティによるマイノリティへの侵略」と言うことになるでしょうか。“目が見えないのはかわいそう”と言う、健常者による勝手な思い込みが、(誤解覚悟で表現するが→)フリークスの個性を奪ってしまう矛盾。

大航海時代に始まる、文明国家による少数民族への侵攻が、貴重な文化遺産を損失させてきた歴史もあります。果たして「不自由」とは「不便」なものなのか?その辺りを履き違えた「余計なお世話」が、文明国の「傲慢」へと繋がるわけです。

「個性」に対する妬みがここに存在する、なんて言ったら、「個性的」でもないし「非道」にもなれない私は、結局どうあがこうとのし上がれない「先天性の負け組み」なんでしょうかね(それこそやっかみか)。

それはともかく。

電脳化により、教育や社会生活が均一化された未来社会を描きながら「生物本来のユニークさ」を問う、そんな感慨深い今週のお話でした。

「アナログに還ろう」とまでは言わない。「アナログを見直そう」と言うメッセージがこめられた作品を、昨今はよく目にする気がします。実は「クレイモア」にも、そのような印象を受けていたワタクシがおります。今度、それについての論説を立ててみようか、なんて。長くなるからやめろと言われそうですが(笑)。

余談ですが、「リリス」と言って思い出すのは、英国幻想文学作家ジョージ・マクドナルドによる長編のタイトルですが、確かにめくるめくイメージの奔流で圧倒するといった意味で、作中の驚異的なアーチスト「リリス」とリンクする部分がありますね。

士郎正宗のことですから、当然その辺りは念頭にあったでのしょう。J・マクドナルドの長編も、個人のアイデンティティを訴える要素が強かったわけですから、同様のメッセージを持った今回は、J・マクドナルドへのオマージュと言った意味合いも含まれていたかも知れませんね。


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2008/06/26 23:00 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

「RD電脳捜査室」第四話


「メタル」と呼ばれるサイバースペースで、実際に人々がどのように過ごしていたのかが少し明らかになった回でした。いわゆるセカンドワールドの描写がよりリアルな世界へと近くなっている辺り、実世界もそれだけ発展していて、あながち遠く隔たったものでなくなってきた証拠なのでしょうね。


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2008/05/03 00:58 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

今期スタートの深夜アニメ4

~パート4~

「あまつき」
コミックZERO-SUMにて連載中の漫画原作。補習授業のため、江戸幕末を再現したテーマパークへと訪れた主人公の高校生。彼はそこで突如現れた妖怪に襲われ、江戸幕末に似た異世界「あまつき」へ飛ばされてしまう。わけも分からずトリップした主人公同様、原因や理由などまだ明らかにされない現在、見ているこちらもわけが分からず(笑)この唐突さがP・K・ディック的、と解釈したら都合良過ぎか(笑)それはともかく、江戸の生活が生き生きと描かれているところが意外な魅力に繋がっているかも。“キャラ萌え”の大量生産商用アニメと切り捨ててはもったいない気がする。
http://amatsuki.com/web/index.html

「RD潜脳調査室」
士郎正宗原作の電脳SF。最初に断っておきますが、私は「攻殻機動隊」を未見なので、本作との共通項を見出すことはかないません。しかしさすがは士郎正宗、SF者にとっての楽しいディテールが満載。セキュリティが強化された新たなネットワークシステム、通称「メタル」の中で自由を謳歌する人類。しかしその電脳空間に溺れた人々の意識が、やがて現実との間に摩擦を生み、世界に異変を起こし始める。その原因究明のため、「電脳ダイバー」と呼ばれるエキスパートがメタルの海へ飛び込むと言うお話。などと言われても、多くの人にとっては「何がなんだか?」って感じでしょうか(笑)ともあれ物語は始まったばかり。かく言う私もよく分かってません(笑)しかし第一話目でかなりおもしろいので、今後もチェックして行くこととしましょう。舞台が「海」であり、その「語る海」とのコミュニケートを計る電脳ダイバーの姿が、どことなくレム原作の「ソラリス」を思わせるものがあると言っておきましょうか。
http://www.ntv.co.jp/RD/

「秘密-トップシークレット-」
月間メロディ連載の漫画原作。近未来、増加する凶悪犯罪における犯人検挙のため、科学警察研究所は「MRI捜査」を導入する。被害者の脳から記憶を呼び起こし、生前に見た映像を再現するのだ。脳から機械的に記憶を掘り起こすため、個人が生前ひた隠しにしていた出来事まで明るみにされる。死者にとってはもはや必要のない事であっても、この世に残された者にとっては知りたくなかった事実に直面することもあるだろう。ミステリ/サスペンス的要素よりは、人間の内面に潜む心理を浮き彫りにするヒューマンドラマ的指向が強い。手法がオーソドックスなので、第一話を見た限りは「普通だなぁ」と言った印象。今後、各話のエピソードが積み重なることによって、ある種の叙事詩的広がりを見せればおもしろいかな、と思います。
http://www.ntv.co.jp/secret/

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2008/04/10 17:39 | アニメ感想COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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