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「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」第23話

【境界線上のシュタインズゲート】
第三次世界大戦を回避するためには、牧瀬紅莉栖を救わなければならない。タイムマシンに乗って現れた鈴羽がミッションとして派遣されて来たのは、そのためだった・・・!


これまでいろんな考察をして来たけれど、いろいろと訂正を入れなければならないことが多いですね。お恥ずかしいながら(笑)

先ずは、紅莉栖を刺したのはSERNでも鈴羽でもなく、倫太郎自身だったと言う落ち。その流れの中で驚くべきことが判明するのですが、なんと紅莉栖の父と言うのが、あの中鉢博士だったと言う事実。芸名と言うか、ペンネーム的なものを使用していたみたいで、本名は牧瀬だったのですね。

紅莉栖は、学者として行き詰っている父のためにタイムマシンに関する論文を完成させ、それを中鉢博士に見せました。すると娘の研究を横取りするようなそぶりで、紅莉栖の首を絞め始める。鈴羽のタイムマシンでその現場に居合わせることになった倫太郎は、溜まらず飛び出して行くのですが、争う内に自らが紅莉栖を刺すことになってしまったと。

もっともこれはβ世界線での流れになっているわけで、これがα世界線だったらどうなのかと言う疑問は確かにあります。α世界線がそもそもの始まりなのですからね。α世界線だったら中鉢博士が自分の娘である紅莉栖を刺したと言う、単純な流れになっていたかも知れない。まあそれは「if」の話でありますが。

しかしいずれはこうなる運命だったとも言える。当然ながら未来の倫太郎はそれを知っており、それでいて尚、倫太郎が紅莉栖を刺すように仕向けたのだから。未来の倫太郎からの命を受けた鈴羽の話では、紅莉栖を救うために一度失敗しなければならなかったと言う。

先ずはこの状況を知っておけ。と言うことかな。全てを知っておかないと、この先のどう行動すればよいかが見えてこないのか。

第三次世界大戦が起こった原因は、ロシアへ亡命した中鉢博士の論文が広まることによって、タイムマシンの開発合戦が行われ大国間の紛争へと発展したから。だからそれを阻止するには2つの条件があり、博士が持っている論文を奪うことと、紅莉栖を救うことが必要になると。

未来の倫太郎が言うには、過去の自分に紅莉栖が死んだと観測させろと言う。つまり自分を騙し、そして世界をも騙せと。「確定した過去を変えずに、結果を変えろ」とは一体どういう意味なのでしょうかね。OPの歌詞が2番のものになっていたのが、ここに掛かってくるのか。

確かに「観測」は物事を「確定」させるものではあるけれど、「観測をミス」した場合は「違う方向へ確定」してしまう可能性がありますね。でも「ミス」に気づきさえしなければ、それは「正解」となる。要するにこのラインを狙っているってことでしょうか。

シュレディンガーの猫の実験と言うか、禅問答がありますが(笑)、これだって「中で動いている音が聞こえないから死んでいる」と観測したなら、そこで「猫は死んでいる」と確定される。重要なのは「真実」ではなく、「事実」。目に見えていないもの、実際に体験したことのないものは想像するしかない。しかし「想像」は「真実」でも「事実」でもない。そこに本当に「真実」があったとしてもね。

「体験してしまった」から「事実」だとするのは浅はかかも知れない。だけど人は目に見たことは信じてしまう生き物。「客観性」なんてよく言うけれど、実際は誰一人「客観的」な人間なんていない。みな「主観」でしかこの世の理解していないものです。各人の価値観やその日の気分によって、世界はすばらしかったり醜く見えたりするのは世の常ですから。

それが「時間」や「世界線」に当てはまらないことはないと考えたらどうだろうか?

もしタイムマシンが実現するようなら、「時間」って意外と不確定なものだと言えないでしょうか。人は時間に縛られているため、時間が一方通行であるように感じるけど、実は過去にも未来にも行けるとしたら、それは全方向へ移動が可能と言うことになる。

例えば隠しカメラの死角みたいに、「時間に見つからない場所」って言うのがあるかも知れない。恐らくそこでは時間に縛られることがないでしょう。要するにかくれんぼの要領でもって、時間から逃れることが可能ではないか?それは「世界線」も同じだとしたら。

それが未来の倫太郎が言う、他の世界線の干渉を受けない唯一の世界線「シュタインズゲート」になるのではないか。

まあこれは私が勝手に展開した理屈ですけど、人間から見たらまるで「神」のごとく崇めていると言っても過言ではない「時間」と言う概念も、実は人間と同じくらい間の抜けたところがあって、「見落とし」や「気まぐれ」が生じていたりするのではないか。そうでないと言い切ることが果たして出来るのか?

このアニメで言えば「世界線」となりますが、この間抜けな「世界線」のヤツにいちいちツッコミを入れていく作業をすると、あるいは何も確定されない世界線の外へと脱出することが可能になるかも知れない。

なんと言うか時間や時空で遊ぶと言った、これまたかつてない壮大なアニメとなって来た感がありますね。

あんまり考察とかって感じではなくて、理論を弄んだだけの記事になっちゃったかな(笑)

しかしまあ何より、紅莉栖を救う手立てが見えたのが大収穫。今や倫太郎にはそのビジョンが明確に見えている。こうなったときの倫太郎は無双ですわ。

いやぁ、久々に厨二な倫太郎を見れた。なんかほっとした。最終回へ向けてラストスパートだぜ!


@ムハンホウちぇっそ@
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タグ : STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)

2011/09/08 22:56 | アニメ感想COMMENT(2)TRACKBACK(5)  

コメント

Re:

アニメは情報が少なすぎるので、考察したいなら原作をプレイするか、小説版『円環連鎖のウロボロス』がオススメですよ。

No:307 2011/09/09 07:29 | 名無しのイヴァン #- URL [ 編集 ]

こんにちわ!

ご意見ありがとうございます!

アニメでも十分に感動させてもらっているのですが、それ以上に原作がすばらしいようなので非常に興味が沸いておりますw
数週前のまゆしぃの回はほとんど原作を端折らなかったみたいですごく良かったのですよね。
先週の紅莉栖の回も恐らく原作通りに進行していたではないかと思うくらい感動的でした。
しかし、いかんせんゲームをやる習慣がないのでw、原作のゲームをプレイできるかは心もとないところです。すんません。
でも小説を読むは好きなので小説版には是非とも挑戦してみたいと思います。
プレイはしなくても、ゲームも手元に置いておきたいくらいです(笑)

No:308 2011/09/09 23:20 | ちぇっそ #- URL [ 編集 ]

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